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2023年06月28日
本学学生サークル「機巧(からくり)研究会」にて、菊池市隈府の能楽堂「菊池松囃子能場」(県指定文化財)の扉の開閉補助機を考案し、実用化にむけて取り組みを進めています。これは、扉の開閉を担当される地域住民の方々の負担軽減を目的に、菊池市と本学との包括連携協力協定によって、取り組みを実施しているものです。
「菊池松囃子能場」は重要文化財であることから自動化など改造ができない建造物のため、難航していましたが、本学学生のアイデアによって問題解決に向けた糸口を見つけることができました。現在、菊池市より熊本県および文化庁へ扉開閉の案について確認いただいており、了承後、扉の開閉補助機の導入を進める予定となります。
今回、開閉補助機の提案を通して、課題解決に向けて試作品を作り、改良を重ねて実用化を目指すといった「ものづくりマインド」を学生が学ぶ貴重な機会となりました。
なお、本取組について、2023年6月14日(水)、「菊池市と包括連携協定企業・大学等との交流会」が開催され、里永憲昭教授(工学部機械工学科学科長・ものづくり創造センター(SUMIC)長)、竹田雄祐准教授(同学科・機巧研究会顧問)が登壇しました。また、交流会の様子が熊本日日新聞に掲載されました。
本学 工学部機械工学科の、これまでに取組んできた連携事業について紹介するとともに、学生サークル「機巧(からくり)研究会」による県指定文化財の能楽堂「菊池松囃子能場」(菊池市隈府)の開閉補助機の提案についてその経緯や進捗状況などを報告しました。
講演後にも、多数の熱心な質問をいただき、検討中の3DCADモデルを用いて開閉機構の詳細を補足しました。
菊池市の地域の方々から、開閉補助装置の早期実現への期待の声を直接いただいています。
機巧研究会では、引き続き菊池市教育委員会と連携して試作・検証を進めてまいります。
❏掲載記事はこちら ⇒230616_kumanichi_p2.pdf
「手軽、安全に」からくり研究会が能舞台の開閉補助機を提案
/news/media/2022/230327_005237.html
機械工学科の学生が製鉄所を見学
/faculty/engineering/mechanical/news/2023/230524_005418.html