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2024年11月08日
11月1日(金)、本学にて「SOJOコラボ第9回技術交流会」が行われました。建築学科では学生によるショートプレゼンテーションで荒木さん(工学研究科建設システム開発工学専攻修士課程2年・佐賀県 龍谷高校出身)が登壇しました。荒木さんは『鋼構造建築物の破壊に関する研究』と題し、破壊発生を予測する方法やその技術を使った共同研究の成果を発表しました。その後に行われたポスター発表会でも、企業の方から荒木さんの研究に対して複数の質問がなされました。
ポスター発表には当学科教員の小粥祐子准教授(『歴史をデジタルにうつす~建造物の内と外』)と赤星拓哉助教(『鋼構造建築物の破壊に関する研究』)も加わり、来場された企業の方からの質問に答えるなど交流を深めました。
2016年に発生した熊本地震では、多くの建造物が被害を受けました。今回の技術交流会では、「建造物の破壊」という実際に我々が経験した出来事とその課題解決について、企業のみなさまとの情報交換をなす良い機会ともなりました。
日常は刻々と変化しつづける。こうした中で建造物は、熊本地震のような自然災害はもちろん、熊本市役所に代表されるような建造物の耐震問題や老朽化、ライフスタイルと建造物の用途や業態との乖離などにより、壊れ・壊され、建て替えられる。建造物の内と外とで当たり前のように営まれていた日常の記録は残らない。
そこで、「今」の建築と日常を100年後に伝えるため、デジタルに写し→移しておきたい。
我々が日常生活を送っている「今」は100年後の人々にとって「歴史」である。
https://researchmap.jp/makogai8
鋼構造構造物の設計は、使用される部材が十分に塑性変形するまで破断しないことが前提だが、大変形後の破壊発生を的確に評価する手法は確立されていない。ワイブル応力を用いることで脆性破壊の危険性評価の範囲を部材の塑性化後まで広げられるものの、き裂先端の変形様式(モード)の違いによっては、その信頼度が低下することも明らかになった。曲げとせん断が同時に生じ複雑な応力状態にある柱梁接合部において、モードの違いを加味した破壊予測は必要不可欠である。本研究の目的は、建築構造物の脆性破壊を合理的に評価するために、複雑な応力下であっても精度よく破壊予測が可能な手法を確立することである。
http://rsrch.ofc.sojo-u.ac.jp/sjuhp/KgApp/k03/resid/S000364
ショートプレゼンテーション発表
ポスター発表
「御殿のインテリア」建築学科 小粥先生が連載
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古賀研究室の学生が日本建築学会で優秀卒業論文賞を受賞
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