卒業後の進路
就職先は建築業界が圧倒的多数。業種・業態で分けると企画・計画・設計を手がける設計・デザイン・コンサル系や、施工を手がけるゼネコン系の2種類。建築物を計画・設計する「設計技術者」になるか、施工現場のリーダーを務める「施工管理技術者」になるか、進路は主にこのふたつ。
活躍する卒業生
竹中工務店
九州支店 生産統括部 技術部門 所属
中村さん
2024年卒業/熊本県・必由館高校出身
街の景色を彩る 大きな建築物づくりを夢見て
高校入学の年に熊本地震を経験したことをきっかけに、建築分野への進学を志した中村さん。地元・熊本で建築を学べる環境として、崇城大学建築学科を選んだ。恵まれた設備のもとで実践的に学びながら就職活動を進めるなか、建築業界の就職説明会で出会ったのが「竹中工務店」だった。支店訪問などを通じて理解を深めるうちに、他のスーパーゼネコンとは異なり「建築専業」であることに強く惹かれたという。「福岡に行くと、福岡タワーやドームなど、街の象徴となる建築物の多くを竹中工務店が手掛けていると知り、感激しました」。そんな大きな“作品づくり”に携わることを夢見て入社を決意した。現在は現場のバックオフィスで、仮設部材の荷重検討や工程表の作成など、技術的な側面から工事を支えている。「大学で学んだ構造力学や製図の基礎が、実務での計算や図面理解に直結しています」と中村さん。将来は、自分が設計や施工に携わった建物が地図に載り、多くの人の生活を支える光景を見るのが目標だ。一歩ずつ着実に、プロフェッショナルへの道を歩んでいる。
松尾建設株式会社
本学出身26名
生まれ育った九州の地で 地図に残る仕事を誇りに
建築・土木の総合建設業として九州最大規模を誇る「松尾建設」。ビルや病院、学校、工場、駅、マンションなど、手掛ける建築物の規模も大きいゼネコンにおいて、現場の施工管理を担当する工事部に、建築学科の卒業生が活躍している。武富さんは元々、大工志望で崇城大学に入学したが、大学で学ぶうちに施工管理の方へと興味が移った。「職人さんと話すときに、大学で建築や設計の学びを深めたことが役立っています」と語る。入社1年目(取材時)の西村さんは「1つの建物を複数人で分割して管理するのではなく、1人で担当できるところが魅力だった」と松尾建設を選んだ理由を語る。家づくりと違い、時には100人近くの職人・作業員をとりまとめることもある施工管理の仕事だが、「自分より年上の職人さんばかりの中でどう指示すべきか悩む事も多いですが、無事竣工を迎えたときの感激は、いつも大きいです」と下さん「在学中にCADの技術を身に付けていたことが、現場で生きている」と堤さんも続ける。最後に、「地域密着型の企業で、生まれ育った場所の地図に残るような仕事ができていることが誇らしい」と語る松下さんに、皆も深く頷いた。
株式会社阿波設計事務所
本学出身6名
生活を守り、思い出を育む大きな建物を、この手で
大阪に本社を持ち、全国16支店を展開する一級建築士事務所「阿波設計事務所」。公共施設を中心とした大型建築物の設計を担っており、市役所や学校などの公共施設から商業施設まで、幅広い建物の設計を手掛けている。福岡県にある九州支店では、3人の建築学科OBが活躍している。大学では意匠設計を主に学んでいたという本山さんは、「誰もが一生の思い出を作るのが学校という場所。そんな学校や教育施設を手掛けたかった」と同社志望の理由を語る。藤岡さんは就活時、九州支店が活発に動き始めているタイミングだったそうで、「いろんな経験ができそう」との期待感を胸に入社した。現場調査から打ち合わせ、図面作成まで業務内容は幅広く、責任も強く感じるが、「ずっと多くの人が使い続ける建物をつくることの、やりがいが大きい」と瞳を輝かせる。3人の中でもっともキャリアが長い林田さんは、設計業務における担当窓口として、企画、設計、工事監理まで幅広く担当。「建築設計の授業で身に着けた作図の技術、先生方の建築に対する考え方は、提案力などに生かされていると思う」との言葉に、2人も深く頷く。人々の暮らしに寄り添い支える大きな建物を作る喜びを、日々感じている。