卒業後の進路

種子島、屋久島、奄美大島など離島が多い鹿児島県。そんな島々への交通を飛行機によって担っているのが「日本エアコミューター（JAC）」だ。久木田さんは地元で飛行機に携わりたいと、同社への就職を望んだ。「高校の教室から見上げていたJACの飛行機を、今自分が整備しているのが不思議です」と微笑む。中学生の時、友人と空港へ行ったことをきっかけに、「飛行機に携わる仕事がしたい」と夢見るようになった久木田さん。その友人はエアラインパイロットを、そして自身は航空整備士を目指し、崇城大学へ入学した。空港キャンパスでの寮生活。「飛行機のフライト音が目覚まし代わりでした」というほどに飛行機漬けの日々で得たのは、仲間と協力する絆。そして、自身は整備そのものよりも、整備をサポートする仕事が合っていると気付いた。そして久木田さんは技術系総合職として入社。現在は現場で整備の作業を行いながら、整備管理の業務につくための勉強を行っている。少年時代に友人と見上げ、共に崇城大学で目指した飛行機の世界。大事な故郷で、その夢への大きな一歩を踏み出した。

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海外から航空機が羽田空港に到着して出発するまでの3〜4時間。その短い間に大きな機体を隅々まで確認・整備する。その航空整備士の一人が、崇城大OBの古賀さんだ。高校時代からの夢を叶え、今はJAL国際線の運航整備を担当している。「崇城大で航空機整備の基礎をたたき込まれた。SILCで英語も頑張りました。これらが今の仕事の土台になっている」と語る古賀さん。海外航空会社のパイロットや客室乗務員と、整備に関して英語でやりとりすることも多いそうだ。「そして、崇城大のOBも多くいるので、入社前にいろいろと相談する事ができ、安心して入社できました」と重ねて言った。一度に数百人を乗せる機体の整備は責任が大きいが、無事定刻に出発させることができたときの達成感はひとしお。念願だった一等航空整備士資格も取得し、今日も航空機と向き合っている。

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地上に降り立った航空機を迎え入れ、短い時間で次のフライトに向けて整備を行う「ライン整備」や、格納庫に入った機体を点検する「ドッグ整備」。そのプロが揃う同社に、2018年、4名の崇城大OBが入社した。入社1年目は研修期間。訓練や社内資格試験に追われる日々だ。「同期の社員がとても多く驚いた」と語る山田（慧）さん。「『整備はチームワークが命』と大学の寮生活でしっかり学んだが、大人数の中でその力が試されていると感じる」と山田（享）さんも身を引き締める。航空機の整備は、乗客の命や社会にも影響を与える重要な仕事。森宗さんはその怖さとやりがいを感じているそう。「大学では向上心や継続力を磨き、苦手な英語も克服できた。その精神を胸に、今後も一等航空整備士や海外での整備を目指したい」と山本さんも瞳を輝かせた。

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元々エアラインの整備士を志していましたが、東日本大震災や熊本広域大水害でヘリコプターの活躍に感激し、消防ヘリコプター整備の道へと進みました。現在は、先輩方の指導の元で整備を行っています。先日、整備を終えた機体がすぐに山岳救助に出動し、無事救助を果たしたことがあり、自分の作業が人命に直結することを実感しました。たくさんの経験を積んでAW139一等航空整備士の資格を取得し、信頼してもらえる整備士になりたいです。

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羽田空港でANA機の整備を行っています。お客様の命をお預かりする大切な仕事、経験と知識をたくさん積んでいき私の最終責任で機体をフライトさせられる整備士になりたいです。

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