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2024年05月05日
本学の太田広人教授(生物生命学部生物生命学科)の研究「カイコの摂食行動を調節するドーパミン受容体」が、学術専門誌「アグリバイオ(2024年4月号)」に掲載されました。
同号の「研究者の広場」の中で、カイコの摂食行動を調節するドーパミン受容体の機能に関する最新の成果が紹介されました。研究室に所属する大学院生の吉川さん(工学研究科応用微生物工学専攻博士課程2年・熊本県 玉名高校出身)も共著者として貢献しました。
本研究は、カイコの人工飼料や摂食行動制御剤の開発といった養蚕や害虫防除の分野に役立ちます。
❏掲載誌はこちら ⇒http://hokuryukan-ns.co.jp/cms/book_category/x01/
カイコの摂食行動を調節するドーパミン受容体
Dopamine receptors control feeding behavior in the silkworm, Bombyx mori
光増 可奈子1)・吉川 拓馬2)・太田 広人3)
1)尚絅大学生活科学部栄養科学科 助教
2)崇城大学生物生命学部生物生命学科
3)崇城大学生物生命学部生物生命学科 教授
Keywords : ドーパミン,GPCR,カイコ,摂食行動
我々はカイコBombyx moriのドーパミン受容体(BmDopRs)の機能及び生体内での役割について調べてきた。研究を進めるなか,BmDopRsはカイコ幼虫の摂食行動調節に深く関わっていることが分かってきた。本稿では,カイコの摂食行動調節におけるドーパミン(DA)とその受容体,特にサブタイプBmDopR3の重要性に関する最近の成果1)を中心に概説する。将来,BmDopR3に作用する天然成分や化合物を見出すことができれば,人工飼料や摂食行動制御剤の開発といった養蚕や害虫防除の分野への波及が期待される。
「アグリバイオ」(北隆館 平成29年1月創刊)は、新しい農業を巡る動きを学術・産業から社会経済までカバーし、最新のバイオテクノロジー研究・開発の現状、市場・産業の動きやアグリバイオ関連製品の開発動向などを紹介する学術専門誌です。本雑誌の「研究者の広場」では、科学研究費を使用して、農業関連産業に関わるバイオテクノロジーを基盤とした先駆的な学術研究について紹介されています。
月刊「細胞」に太田教授・大学院生のカイコ研究の記事が掲載
/faculty/biotechnology/bio/news/2023/230712_005478.html
生物生命学部 三枝研究室が西日本食品産業創造展に出展
/faculty/biotechnology/bio/news/2022/221205_005102.html
※発行元より掲載の許諾を得ています。