ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ

卒業後の進路

クラス担任やキャリアアドバイザー、学科主任教授や研究室指導教員など、複数の教員が個別に就職を支援。卒業生は自動車から航空機、エネルギーまで、あらゆる分野に進出しています。職種は各種機器の設計技術者、保守管理技術者、制御技術者など。基盤技術の創出に関わるメカニカル・エンジニアは、業種・業界を限定することなく、産業界全般から求められるのも特長です。

活躍する卒業生

三菱自動車工業株式会社
エンジン要素開発部 動弁・補機駆動系部品設計

横山さん
2009年卒業/熊本県・宇土高校出身

横山さん

大学時代も、今も変わらず大好きな自動車に熱中。

子どもの頃から乗り物が大好きで、乗り物のことを学ぶために機械工学科へ入学。学生フォーミュラプロジェクト「Sojo Project F」を立ち上げて車の製作にも携わった。リーダーとして設計、製作、スポンサー集めなど今までにした事の無かった『初めて』を多く経験し、チャレンジできたことは、今の財産にもなっている。そんな根っからの車好きである横山さんが働くのは「三菱自動車工業」。天職といっても過言ではない職場だろう。現在、横山さんが所属するのは、車の心臓とも言えるエンジン設計の部門。エンジンに関わるさまざまな部品設計を行っている。海外生産の部品を扱うことも多く、時には英語を駆使しながら取り組む日々だ。「自分が扱う部品は、車全体から見ると小さなもの。でもこの部品がないと車は動かないし、不具合がトラブルにもつながる。やりがいも責任感も大きいです」と横山さん。大学時代に身に付けた機械力学、材料、流体、熱、製図などの基礎知識が、横山さんを支えてくれている。日々進化を続ける、大好きな自動車の世界で、大きくその力を羽ばたかせている。

京セラ株式会社
生産技術開発統括部

石川さん
2022年卒業/佐賀県・唐津東高校出身

石川さん

ものづくりは、面白い。そんな醍醐味を感じる日々。

グローバルなものづくり企業「京セラ」。ファインセラミック部品をはじめとして、半導体部品や電子部品、ケミカル材料、車載カメラやエネルギー関連まで幅広い分野で最先端の技術力を発揮する企業だ。滋賀県にある野洲工場で、機械工学科卒業生の石川さんが、崇城大学で磨いたものづくりのスキルを大いに生かし働いている。もともと図面を描いたり設計をするのが好きで、崇城大学に入学したという石川さん。医療機器製品を多く作っている点に興味を持ち、京セラを志望したという。現在は工場内の生産現場でのさまざまな困りごとに対応し、生産設備の設計や業務効率化の検討を担っている。大学時代に設計図面を多く描き、多種多様な材料に触れ、SUMICで旋盤やボール盤などの加工も多く経験した「現場勘」が、設計や調整の場面で大きく役立っているという。「やっぱり、頭の中で描いたものを部品として図面に描き、それを組み立ててちゃんと稼働したときのやりがいは大きい」と、ものづくりの醍醐味を感じつつ仕事に臨む石川さん。技術で未来を創造し続ける企業のものづくりの一端を、丁寧に重ねた技術が支えている。※SUMIC(SOJO University Monozukuri Innovation Center =通称スミック)

平田機工株式会社

本学出身16名

  本学出身16名

世界のものづくりを、支える"ものづくり"

自動車や家電、スマホや半導体などの電子部品...。いずれも人の手だけで組み立てられているわけではなく、さまざまな機械やロボットが自動化された生産システムで最産している。「平田機工」は、人を生かしながら技術革新も兼ね備えた生産システムについて、開発・提案から設計・組立・生産立ち上げ・保守まで一貫して行っている。大学時代にフォーミュラカーの設計・製作に携わっていた伊藤さんは、主に車のエンジンや電気自動車のドライブユニットを組み立てる設備の設計を担当し、「機械設計やエンジン組立ラインの専門知識を深められるのが楽しい」とやりがいを語る。アメリカ企業とのやり取りも多く、現地に滞在しての打ち合わせも多いそう。そして井手口さんは、半導体ウェーハ搬送ロボットの機械設計とその評価を担当。大学時代にロボット研究会に所属しており、今の仕事の全てがその延長線上にあると語る。世界でニーズが急増している半導体製造を支えるロボットづくりは、「数ミリの誤差も許されないシビアな世界ですが、そこが楽しい」と井手口さん。世界のさまざまな産業と、そこに関わる人の未来を支えるための「ものづくり」は、崇城大学で得た技術・知識・経験が土台となり、光り輝いている。

協和機電工業 株式会社

本学出身 9名

本学出身 9名

ものづくりの力でより良い環境を守り創造する

長崎県にある「協和機電工業」は、上下水道や街中の電気の制御、大型ライフライン設備など開発・設計・製造・建設・保守までを一貫して行う、日本でも数少ない企業。国内最大の海水淡水化設備「海水淡水化センターまみずピア」(福岡市)を手掛けるなど、人が暮らす環境の創造に大きく寄与する存在だ。熊本地震で断水の辛さに直面し、水のインフラに関わりたいと同社を志望した角さんは、上下水道施設にて用いられる機械装置の設計などを担当。「ものづくりはひとりではできないもの。学生時代に皆と協働してものづくりに熱中した経験が役立っています」と語る。インフラ施設や生産工場の電気計装設備の設計・施工を行う部署で多くの部下を抱える前川さんは、今でも学生時代に身に付けた電気関係の実務に関する技術が生きていることを実感している。さらに、生産ライン自動化や省力化支援を手掛ける産業機械のエンジニアリングを行う中島さんは、「既製品に無い新しいものを一から考えて設計するため、材料力学・機械力学・熱力学・流体力学全ての知識が必要になり、それらを大学で学べたことが大きな強みになっています」と語る。よりよい暮らしの創出に、ものづくりの力で大きく貢献している。

金剛株式会社

本学出身23名

本学出身23名

人と文化が集う場で生きる様々なものづくり

宇宙航空システム工学科、機械工学科、建築学科、情報学科。これら4分野の卒業生が活躍する企業がある。熊本県の嘉島町にある「金剛」。図書館などにある「丸ハンドル式移動棚」の製造開発で全国トップシェアを誇り、図書館や博物館などの移動棚・書架から、文化財収蔵庫の設計・施工まで、文化と人が集まる空間づくりも手がける会社だ。もっとも社歴の長い伊東さんは、宇宙航空システム工学科卒。客先へ提案図面を作成、説明する際、材料力学や物理の知識が今でも役立っている。建築学科卒の中津さんは、同社の地震対策に興味をもって入社。構造力学で学んだ計算を活かして働きながら、今は一級建築士取得も目指す。「当社のユニークなものづくりが魅力だった」という機械工学科卒の松尾さんは、OEM製品の設計開発に力を遺憾なく発揮。そして情報学科卒の寺本さんは、ソフト・ハード両方の知識を活かして、自動書庫などのシステム関連の保守に携わっている。崇城で磨いた様々な技術を集結して。ひとつの大きなものづくりに関わっている。

霧島酒造株式会社

本学出身13名

本学出身13名

微生物と機械の力で芋焼酎に愛をそそぐ

本格芋焼酎「黒霧島」などの人気焼酎を全国へと送り出し、「日本一有名な焼酎メーカー」といっても過言ではない「霧島酒造」。ここで、大学の学びを生かして活躍する卒業生に話を聞いた。焼酎の製造現場で働く大隣さん(写真右)は、研究室で取り組んだ酒造りや麹の研究を、より極めるために同社を志望した。「製造現場では設備の自動化が進み、大半の作業を機械で行いますが、焼酎造りの主役は微生物。ちょっとした気候の変化などを読み取り、活発な製麹や発酵を支えるのは、人の感覚です。その環境を整えられたときは大きなやりがいを感じます」。一方の上村さん(写真左)は、機械工学科卒。自動化が進んでいる同社では、微生物だけでなく機械の知識も強い武器となる。「現在は、焼酎の原料となる甘藷・米の管理を行う部署に所属。特に収穫時期は多忙ですが、農家さんとの交流など新しいやりがいも増えました。大好きな黒霧島に、もっと深くかかわることができています」。微生物と機械、二つの力を合わせて「日本一の焼酎」の製造を支え、さらに発展させていく。

九州旅客鉄道株式会社

本学卒業23名

本学卒業23名

車両を安全に走らせる その大きな責任

新幹線から在来線、個性豊かな観光列車まで、九州各地で様々な鉄道を走らせる「九州旅客鉄道株式会社」。重要なインフラとして大きな役割を果たす同社で、卒業生が各々の立場で活躍している。子どもの頃から列車の運転士が夢だった藤吉さん(写真左)。情報学科で運転士資格に必要な電気の知識を身に付け、見事その夢を叶えた。今は在来線で運転士として活躍している。「毎日、無事に運行できることに一番の達成感を感じる」という藤吉さん。安全運航に徹しながらも、今後、新幹線運転士を目指すか、運転業務以外の分野にも挑戦するか、新たな目標を見据えている。機械工学科卒の園田さん(写真右)もまた、列車が身近な環境で生まれ育ち、「機会を扱える立派な人材になりたい」との夢を叶えた一人だ。現在は車両のメンテナンスの作業計画作成や不具合・故障への対応などを行る業務に付いている。「大学で身に付けた機械工学の幅広い知識や製図の力が業務に直結している。今後は、もっと車両の品質管理にかかわる仕事も担当したい」と、さらなる目標へと走り始めている。それぞれの夢を崇城で膨らませ、叶えた2人。自分が望む仕事を手にしてなお、さらなるキャリアアップへの歩みを進めている。