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学科ニュース

月刊「細胞」に太田教授・大学院生のカイコ及び線虫の研究記事が掲載

2024年05月06日

本学の太田広人教授(生物生命学部生物生命学科)の研究「カイコ及び線虫の生体アミン受容体研究:農学分野への応用を目指して」が、学術専門誌の月刊「細胞(2024年5月号)」に掲載されました。
同号の特集「実験生物学に迫る動物の起源と進化」のTopics from special editionとして、カイコの摂食行動及び植物寄生性線虫の運動制御に関する最新の成果が紹介されました。研究室に所属する大学院生の吉川さん(工学研究科応用微生物工学専攻博士課程2年・熊本県 玉名高校出身)も共著者として貢献しました。

養蚕やシルク産業に役立つ高性能な人工飼料の開発、また行動制御型の新しい害虫防除剤の開発といった農学分野への応用を目指して、本研究は現在も精力的に進められています。

掲載誌はこちらhttp://hokuryukan-ns.co.jp/cms/book_category/x05/

「細胞」2024年5月号書影.jpg

研究概要

カイコ及び線虫の生体アミン受容体研究:農学分野への応用を目指して
Studies on biogenic amine receptors in silkworm and nematode:Toward application in the field of agricultural science

光増 可奈子・吉川 拓馬・太田 広人
Kanako Mitsumasu, Takuma Yoshikawa, Hiroto Ohta

要 約
 筆者らはカイコBombyx moriとサツマイモネコブセンチュウMeloidogyne incognitaを材料に選び,生体アミン受容体のクローニングと培養細胞発現系を用いた機能解析及び薬理学的解析を行うとともに,生体アミン自身やそれぞれの受容体に関連した化合物を生物個体に投与した時に見られる特異的な行動変化と生体アミン受容体との関係について調べてきた。本稿では,カイコのドーパミン受容体,サツマイモネコブセンチュウのチラミン受容体に関する筆者らの研究成果を紹介しながら,無脊椎動物の行動調節における生体アミンの重要性について概説する。本研究は,カイコであれば,人工飼料や摂食行動制御剤の開発,また
サツマイモネコブセンチュウであれば,線虫行動制御剤の開発といった農学分野への応用が期待され,一般的なモデル生物よりもダイレクトに応用展開しやすい点も強調したい。

月刊「細胞」

月刊「細胞」(ニューサイエンス社 昭和44年創刊)は、近年驚異的な発展を示す細胞学・細胞工学を背景として、細胞の形態、機能、病態を主体として多角的にまた分子生物学的に探究した成果を発信し、基礎研究と医療など応用分野との橋渡しの役割を担う専門誌です。

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※発行元より掲載の許諾を得ています。