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  1. 大学院生参画研究の論文が米国微生物学会が発刊する科学雑誌に掲載!!

学科ニュース

大学院生参画研究の論文が米国微生物学会が発刊する科学雑誌に掲載!!

2024年05月03日

本学の岸田さん(工学研究科応用微生物工学専攻修士課程2年・岐阜県麗澤瑞浪高校出身)が参画した研究の成果が米国微生物学会が発刊する科学雑誌「mSphere」(4月23日発行)に掲載されました。
岸田さんは、修士課程終了後に医薬品臨床開発*1の国内大手企業(CRO*2)に勤務することが決まっています。本学で学んだ専門知識を生かして活躍することが期待されます。

*1臨床開発・・・臨床開発とは、医薬品などの開発業務のことで臨床試験(治験)により新薬の有効性と安全性を評価・検証し、厚生労働省へ承認申請を行う業務です。医薬品開発の最終段階を担います。

*2CRO・・・・・Contract Research Organizationの略で「開発業務受託機関」を指します。製薬会社から医薬品開発における臨床試験や製造販売後調査の業務を受託している企業のことです。

掲載記事はこちらhttps://journals.asm.org/doi/10.1128/msphere.00100-24

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研究内容

論文のタイトルは「Aspergillus fumigatus菌糸体における酵母N-グリカン外鎖に類似したα-(1→6)結合型マンナン*3構造の発見」です。
出芽酵母の細胞壁を構成する多糖の中にはα-(1→6)結合したマンナンが存在していることは古くから知られていました。しかし、糸状菌にはα-(1→6)結合したマンナンがあることが知られていませんでした。今回の研究では、病原性糸状菌であるアスペルギルス・フミガタス菌糸の細胞壁にα-(1→6)結合したマンナン構造が存在していることを発見しました。さらに、その生合成を担う糖転移酵素も同定しました。これからは糸状菌の細胞壁の構造を考える時にα-(1→6)結合型マンナンの存在を考慮しなければなりません。この研究の成果は、新規な抗真菌薬開発のための基盤となる情報を提供するものとなります。

*3マンナン・・・・マンノースという単糖が結合してできたオリゴ糖や多糖のこと。真菌類の細胞壁に多く含まれている。

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