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学科ニュース

情報学科 亜原理有教授が国際共同研究プロジェクトのキックオフ会議に参加

2026年03月19日

2026年3月9日、ニュージーランドにおいて、本学の亜原理有教授(情報学部情報学科が、国際共同研究「Cross-Country Co-Design of an Ethical Disaster Evacuee Assistance System」のキックオフ会議に参加しました。本プロジェクトは、Royal Society Te Apārangi(ニュージーランド王立学会)のCatalyst Seedingプログラムに採択されたものです。本会議では、プロジェクトの本格始動に向けて、研究体制の確認や調査計画の共有、今後の研究開発ロードマップの策定が行われました。

本プロジェクトは、亜原理教授が提案した「車中泊・在宅避難者支援システム」の概念をもとに、ニュージーランドの災害状況に適応した支援の仕組みへと発展させるものです。避難所にいないため把握が難しい「見えにくい避難者(Hidden Evacuees)」に着目し、車中泊や自宅避難をしている人々にも適切な支援が届く仕組みの構築を目指しています。

会議にあわせて、現地の防災関連システムの運用状況についての聞き取り調査も実施しました。災害時の支援体制や情報連携の課題、現場で求められるニーズなどを把握し、今後のシステム設計に活用していきます。今後2年間にわたり、Mobile and Home Evacuee Assistance System(MHEAS)の設計と試作を進める予定です。

技術面では、個人情報に配慮しながら支援の最適化を図るため、連合学習(フェデレーテッドラーニング)などの分散型AI技術の活用を検討しています。また、ニュージーランドにおけるマオリ社会の価値観やデータ主権を尊重し、倫理面やガバナンスの視点を取り入れた設計を行うことで、文化的にも配慮された防災DXの実現を目指します。

本研究には、研究代表のFarhad Mehdipour教授(オタゴ・ポリテクニック〈オークランド国際キャンパス〉)を中心に、ニュージーランド、オーストラリア、ドイツ、日本の研究者および実務者が参画しています。現地での共同開発、倫理ルール作り、論文発表、社会での活用に向けた計画策定などを進めていきます。

なお、2026年10月下旬頃には、本プロジェクトの関係者が熊本(崇城大学)を訪問し、対面でのワークショップや研究成果の共有を行う予定です。本学は今後も、地域の課題と国際的な知見を結びつけながら、「誰一人取り残さない」防災の実現に向けた研究と連携を推進してまいります。(情報・亜原理)

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キックオフ会議風景

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国際共同研究MHEASプロジェクトの参加メンバー(写真一部)
左側:Karaitiana Taiuru博士、Farhad Mehdipour教授(オタゴ・ポリテクニック〈AIC〉研究部長・学部長)、Bahman Javadi教授(ウェスタンシドニー大学)
中央(スクリーン):Jürgen Jung教授(フランクフルト応用科学大学)
右側:Sonia Gul博士(オタゴ・ポリテクニック〈AIC〉)、Keri Ropiha研究員、亜原理有教授(崇城大学情報学部)

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