卒業後の進路
情報システムは社会生活や活動の基盤になっています。情報処理技術者は、あらゆる企業・機関が必要とする人材であり、多岐にわる業種・業界から、多くの求人が集まってきます。
活躍する卒業生
パナソニックインダストリー株式会社
製造力強化センター 分析・解析部 電気解析課 所属
前田さん
工学研究科 応用情報学専攻博士前期課程 2024年修了
熊本県/文徳高校出身
学びを生かした「解析」で 世界の技術を支える
パナソニックグループの事業会社で、電気・電子部品や制御機器、電子材料などを手掛ける「パナソニック インダストリー」。ここで卒業生の前田さんが担当するのは、電子部品がノイズを発生させたり、他からの干渉を受けたりして誤動作しないよう相性を解析・評価する電磁両立性(EMC)解析の業務だ。この部品はさまざまなメーカーのスマートフォンや自動車、産業用ロボット、AIサーバーなど、多岐にわたる製品に関わっており、販売先の7割は海外だという。表からは見えない部分だが、世界中の製品の品質と安全を支える重要な仕事である。大学では「手を動かしてものづくりができる」ことを魅力に感じ、ハードウェア系のコースに進みパワーエレクトロニクスを専攻していた。「電気系・電子部品系という大枠の知識を身につけたことが、今の業務に直結している」と振り返る。大学院での研究や、企業との共同研究を通じて培った「粘り強く課題に向き合う姿勢」を武器に、前田さんは今日も世界のモノづくりを支える解析に挑んでいる。
東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ株式会社
東北事業所
中野さん
2024年卒/熊本県・東稜高校出身
世界中で、半導体製造現場を支えられる人材を目指す
半導体製造装置メーカーとして、世界でもトップクラスのシェアを誇るリーディングカンパニー「東京エレクトロン」。同社でエンジニアとしての活躍をスタートさせたのが、情報学科OBの中野さんだ。「実は入社まで、半導体についての知識や技術は全くなかったんですよ」と微笑む中野さん。しかし、大学でAIやIoTなどの最新技術を学ぶ中で、技術発展に必要な半導体に興味を持ち、今の職場へとつながっている。彼が担うフィールドエンジニアという仕事は、半導体製造装置の立ち上げやトラブルシューティング、メンテナンスを行う仕事。技術的な問題解決を通してお客様との言頭関係を築いていけるよう、今はまだ勉強中だ。「大学時代にSILCで身に付けた英語力を生かし、日本の技術力を世界で生かすための架け橋になりたいです。そしていつか海外駐在もしてみたいです」。
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社
長崎テクノロジーセンター 所属
江下さん
2024年卒 長崎県/長崎南山高校出身
研究の学びや経験を 世界最前線の現場で生かす
IoT・AIセンターをはじめとする最新設備がそろう環境に魅力を感じ、情報学科へ進学した江下さん。研究室での自身の研究と教授のすすめがきっかけで「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング」への就職を志した。世界シェアトップ※を誇るCMOSイメージセンサーをはじめ、さまざまな電子デバイスに搭載される半導体製品の量産開発・製造を行う同社で、現在は半導体製造設備の制御に関する業務に携わっている。設備の自動化を支えるシステム構築やテスト、トラブル対応などを担当し、「自分の設計したプログラムで装置とシステムが連動し、正常に稼働したときに大きなやりがいを感じます」と笑顔を見せる。「大学で学んだ、地域や社会の課題解決に向けた実践力が、今の仕事での課題発見や改善に生かされています」。世界最先端の技術やAIを駆使できる、まさに半導体技術の最前線で、江下さんは「より専門性を高め、リーダーとして成長したい」と、次なる目標を見据えている。※ソニー調べ
株式会社SUBARU
品質保証本部 品質企画部
是永さん
2021年卒/熊本県・熊本マリスト学園高校出身
人間と車を繋げる 情報技術のスキルを武器に
高校時代から「自動車業界、できればSUBARUに勤めたい」と望んでいた是永さん。そうなると自動車工学を学べる工学部への進学を目指しそうだが、是永さんは時代を見据え「人間と車を繋げる、情報系の力が必須だ」と情報学部から自動車業界を目指す道を選んだ。そして熱烈なSUBARU愛が奏功し、卒業後は憧れの会社へ。現在は品質企画部という部署で、車両に搭載されるナビや通機能、安全運転支援機能の機能向上用ソフトウェアの市場展開までの品質・進行管理や展開可否の判断を行う業務についている。「学科で身に付けたコンピュータの内部処理やソフトウェアのスキルがかなり役立っています」と是永さん。最近ではアメリカへと起き、現地でお客さんに届ける一歩前の状態での品質チェックにも携わった。「車が、そしてSUBARUが好きなので、好きを仕事にできているのは幸せです」と微笑む是永さん。情報技術が日々進化する現代、前例が無い業務も多いが、目的に向かって自分で筋道を描いて進めることが出来る点にやりがいを感じているという。大学時代に身に付けた「柔軟な思考を持つ力」を武器に、乗り手の安全性を極限まで叶えるシステムづくりに、今日も臨んでいる。
株式会社RKKCS
本学出身20名
独自の情報システム開発で公的サービスを支える
ソフトウェアの開発・販売・お客様への適用・サポートなどを自社で一貫して手がける「RKKCS」。1966年に熊本初の情報処理サービス企業として創業された、熊本IT企業の先駆的な存在だ。地方自治体や金融機関向けのパッケージシステムを、開発から販売、サポートまで一貫して行っており、全国的なシェアを誇る。ここで活躍する、同じ2023年卒業生の3人「熊本の情報系企業として憧れだった」と志望したそうだが、3人とも大学で初めてプログラミングに触れたという。健康管理システム開発を手掛ける森田さんは、「大学で身に付けたプログラミングの考え方が、システムの実装方法の考案に役立っています」と語る。生活保護に関わるシステム開発を手掛ける井村さんは「その上で、周りと協力して1つのものを作り上げる力を大学時代に組み上げられたのが大きい」と付け加える。介護のシステム開発担当の松原さんは、「自分の場合は介護保険の知識など、プログラム以外の知識を身に付ける必要があります。規模が大きい作業の場合は責任も重いですが、それ以上にやり遂げたときの達成感が大きいです」と熱く語る。公的サービスがオンラインに切り替わりつつある今の時代、情報処理の力が人々の暮らしを守る礎になっている。