学科ニュース

応用化学専攻修士修了生らの論文がアメリカ化学会の学術誌の表紙を飾りました

2021年08月11日

本学、工学研究科応用化学専攻修士課程を修了した藤塚さん(2021年3月工学研究科応用化学専攻修了・福岡県 筑前高校出身）らのトマチン化合物による殺がん細胞効果に関する論文が、アメリカ化学会の学術誌ACS Omega(2021年6巻20号)の表紙を飾りました。

論文では、熊本の特産物であるトマトの葉や茎から抽出されるトマチン誘導体が、ナノファイバーやナノシートなどのナノ構造体を形成することを利用して、光線力学活性を有する白金ポルフィリン錯体と複合化できることを明らかにしました。このナノ材料は、がん細胞特異的に透過し、殺がん細胞効果を有します。特にナノサイズのファイバーやシートの形が、がん細胞の透過状態を選択的に制御できることがわかりました。

この成果により、熊本の特産物の産業廃棄物をリサイクルし、最先端創薬に役立てる指針が示され、SDGs（持続可能な開発目標）を地方創生で達成できると期待されています。

❏掲載表紙
❏掲載論文

関連リンク

ナノサイエンス学科黒岩研究室
https://www.nano.sojo-u.ac.jp/~keitak/KuroiwaLab/index.html

大学コンソーシアム熊本　進学ガイダンスセミナー 2021　崇城大学　黒岩教授
https://consortium.kuma-u.jp/guidance2021/lesson/movies/25.html

関連ニュース

応用化学専攻生の携わった研究が国際化学論文誌の表紙に抜擢！
/faculty/engineering/nanoscience/news/2020/201225_004349.html

ナノサイエンス学科・薬学科教員が第5回熊本テックプラングランプリ企業賞を受賞
/news/2020/200828_004233.html