ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ

TOPキーワード

入試サイト

資料請求

学科ニュース

院生の論文が米国科学誌に掲載

2020年01月26日

本学の千原さん(工学研究科応用微生物工学専攻修士課程2年・熊本県上天草高校出身)と岡拓二准教授生物生命学部応用微生物工学科)を中心とする研究グループが、病原性糸状菌 Aspergillus fumigatus が細胞表層に創り出す"β-(1→5)-ガラクトフラノース糖鎖"の生合成を担う全ての遺伝子を特定することに成功し、米国微生物学会が発刊する科学雑誌「mSphere」(1月15日発行)に掲載されました。
千原さんは、2020年4月から機能性素材メーカーに研究職として勤務する予定です。本学で学んだことを生かして活躍することが期待されます。
chihara.jpg

掲載論文はこちらmSphere-2020-Chihara-e00770-19.full.pdf

研究内容

"β-(1→5)-ガラクトフラノース糖鎖"は糖であるガラクトフラノースが2〜10個程度結合した糖鎖です。同糖鎖は、チャワンタケ亜門に属する糸状菌の細胞壁の最表層を覆っていることから、感染宿主との相互作用に関係することが示唆されており、1930年代には既に構造が明らかにされていましたが、生合成メカニズムは長らく不明のままでした。
今回、千原さんが発見した同糖鎖合成酵素の遺伝子を破壊すると、細胞表層の同糖鎖が全てなくなってしまうこと、細胞表層の同糖鎖がなくなると糸状菌の細胞表層は疎水性度が高まることが分かりました。
本成果を足がかりに、新しい抗真菌剤が開発されることが期待されます。

関連ニュース

応用微生物工学専攻千原さんが学会で優秀発表賞受賞!
/faculty/biotechnology/microbial/news/2018/180927_002860.html

「第19回糸状菌分子生物学コンファレンス」院生が学生優秀ポスター発表賞を受賞
/faculty/biotechnology/microbial/news/2019/191124_003903.html