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  1. 養豚場のプラセンタを活用!科学技術振興機構(JST)に採択されました

学科ニュース

養豚場のプラセンタを活用!科学技術振興機構(JST)に採択されました

2023年08月17日

本学、山本進二郎教授(生物生命学部生物生命学科)の研究が、科学技術振興機構(JST)2023年度研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラムに採択されました。

◆テーマ
養豚場から出る未利用プラセンタの有効活用技術の事業化

◆メンバー
研究代表者:山本進二郎教授(生物生命学部生物生命学科)
事業化プロデューサー:宮坂均教授(同学科)
研究開発参加者:林田さん(工学研究科応用生命科学専攻修士課程1年・熊本県 人吉高校出身)

※事業化プロデューサーとは
研究代表者の技術を基にした起業化の展開において、ビジネスモデルの仮説立案検証などの活動を中心的に行う者。

林田さん_2083.jpg

写真右 林田さん

研究の概要

胎盤(プラセンタ)はさまざまな生理活性を持ち、医薬品・化粧品の原料として利用されています。本研究では現在殆ど有効活用されていない養豚場から出るプラセンタを家畜・ペットのサプリメントとして再利用する事業の可能性について、プラセンタの1)現場からの回収と保存、2)加工、3)活性評価、4)独自シーズとの組み合わせによる差異化、のそれぞれの課題を検討します。

研究の背景と現状の問題点

胎盤(プラセンタ)は免疫活性化、コラーゲン合成促進、細胞増殖促進、抗酸化などのさまざまな生理活性を持ち、漢方薬の原料にもなっています。一方、畜産現場では家畜の出産に伴って大量のプラセンタが出ますが、現在そのほとんどは堆肥化などで処分されて、生理活性物質としての有効活用はされていません。例えば熊本県では養豚場から年間約100トンのプラセンタが生じています。本研究では養豚現場から出るプラセンタを低コストで回収して加工し、大学の分析技術で活性評価を行い、家畜やペットのサプリメントとして活用することを目指します。

今後の展開

これまでの顧客候補ヒアリングから、家畜では母豚の夏バテによる出生率低下の防止、ペットでは皮膚病予防などを主なターゲットとして製品開発を行います。また地元養豚業者様、熊本農業高校様とも連携して、プラセンタの有効性の実証データ(エビデンス)の獲得も目指します。

JST研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラムについて

このプログラムは、優れた技術シーズを基にしたベンチャー企業の創出を目的とし、起業とその後の成長に必要な知識の学習、およびビジネスモデルの仮説立案・検証を行うものです。研究者、事業化プロデューサー、研究開発参加者がチームを組み、技術シーズを基にしたビジネスモデルを策定し、想定顧客からのヒアリング調査を行い、研究開発にフィードバックさせてビジネスモデルの現実化・高度化を目指します。
本年度は25件の応募に対し、8件の新規課題が決定されました。


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