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卒業後の進路

日常的な作品制作や調査・研究を通して培った観察力・洞察力、物事に向き合う姿勢を社会の中で生かしていきます。 作家や研究者をはじめ美術教員・学芸員、或いはデザイン関係や企画立案に携わる仕事など多岐に及びます。

活躍する卒業生

株式会社角川大映スタジオ
美術部 美術塗装課 所属

寺本さん
2024年卒 熊本県/第二高校出身

寺本さん

映像制作の最前線で、創作技術を“塗装”に生かす

東京都調布市に映画やドラマ、CMなどの撮影スタジオを有し、美術セットの制作や映像制作などを手がける「角川大映スタジオ」。寺本さんは、ここで美術セットの塗装を担当し、現場を支えている。美術セットに木や石の素材感、錆の再現、エイジングなど多様な塗装技術を施し、撮影スタジオの中に世界を創り上げていく仕事だ。大学時代は洋画コースに所属し、美術を専門的に学べる環境の中で、基礎的な描写力をはじめ、作品への姿勢、作品が完成するまでのプロセスや考え方を深く学んだという。こうした経験が、現在の仕事の確かな礎になっている。「映画やものづくりが好きで、自分の手で何かを作る仕事を生業にしたいと思っていた」と語る寺本さんにとって、美術セットの塗装はまさに天職といえる。自分が携わったセットが、映像を通して多くの人に物語を届ける。その喜びを糧に、プロの技術者として日々、感性と技術を磨き続けている。

株式会社さわの道玄
製作部

河津さん
2024年卒/熊本県・第二高校出身

河津さん

大学で磨いた日本画の技術で文化財を修復し、守る

幼い頃から絵を描くのが大好きで、高校でも美術を幅広く学んだ河津さん。中でも日本画に惹かれ、専門的に学べる美術学科日本画コースへ進んだ。「4年間で、日本画や画材に関する基礎的な知識や技術はもちろんのこと、作品を仕上げるために何が必要で、どう進めるべきかなど、制作力も身につけることができました」と、その充実した日々を振り返る河津さん。そんな彼女が就職先として志望したのが「さわの道玄」だ。京都にある同社は、全国各地の歴史的な建造物や装飾の修復を請け負っている。貴重な文化財や国宝に触れる機会も多い。「彩色を担当しているのですが、使う画材や技法は日本画とほとんど同じなため、大学で身に付けたスキルや経験が生きています」と、大学での学びを仕事にできている喜びを語る。とはいえ、平面の絵と彫刻との違いや、彩色だけでなく対象物の状態や歴史背景の調査など、取り組むべき工程も多く、勉強の日々だ。それでも「劣化などで損傷した文化財が、自分の彩色によってかつての美しさを取り戻していくのは、達成感があります」と、やりがいを語ってくれた。

熊本市立中学校
地方公務員(美術教諭)

川上さん
2021年卒業 熊本県/第二高校出身

川上さん

生徒達の心を豊かに育てられる美術教諭に

熊本市立中学校で美術教諭として働く川上さん。「中学時代、美術部での先生との交流が、私の人生を変えた」と、自身を美術の道へと導いてくれたきっかけをを語る。そして今は、その先生の立場で生徒達と向き合っている。中学・高校と美術の制作活動に没頭し、地元・熊本で美術を学びたいと崇城大学へ入学した川上さん。特に、初めて触れた日本画に惹かれた。「彫刻やデザイン、工芸など、専門以外のことも幅広く学べる環境でした」。さらに、3年次には海外研修制度を利用して、スリランカで現地の子ども達と一緒に展覧会を開く交流事業にも携わった。このような幅広い経験を語ると生徒達も興味津々で聞いてくれる。今、教諭として自分に深みを与えてくれていると実感している。「美術は生徒達の感性を育て、心を豊かにできる教科。その喜びをどう伝えるかが、使命だと感じています」と川上さん。生徒の人生にも関わる教諭という立場。生徒一人ひとりと向き合い、愛情を持って生徒の可能性を伸ばしていきたいと、温かな目で語ってくれた。