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卒業後の進路

就職先は建築業界が圧倒的多数。業種・業態で分けると企画・計画・設計を手がける設計・デザイン・コンサル系や、施工を手がけるゼネコン系の2種類。建築物を計画・設計する「設計技術者」になるか、施工現場のリーダーを務める「施工管理技術者」になるか、進路は主にこのふたつ。

活躍する卒業生

松尾建設株式会社

本学出身26名

本学出身26名

生まれ育った九州の地で 地図に残る仕事を誇りに

建築・土木の総合建設業として九州最大規模を誇る「松尾建設」。ビルや病院、学校、工場、駅、マンションなど、手掛ける建築物の規模も大きいゼネコンにおいて、現場の施工管理を担当する工事部に、建築学科の卒業生が活躍している。武富さんは元々、大工志望で崇城大学に入学したが、大学で学ぶうちに施工管理の方へと興味が移った。「職人さんと話すときに、大学で建築や設計の学びを深めたことが役立っています」と語る。入社1年目(取材時)の西村さんは「1つの建物を複数人で分割して管理するのではなく、1人で担当できるところが魅力だった」と松尾建設を選んだ理由を語る。家づくりと違い、時には100人近くの職人・作業員をとりまとめることもある施工管理の仕事だが、「自分より年上の職人さんばかりの中でどう指示すべきか悩む事も多いですが、無事竣工を迎えたときの感激は、いつも大きいです」と下さん「在学中にCADの技術を身に付けていたことが、現場で生きている」と堤さんも続ける。最後に、「地域密着型の企業で、生まれ育った場所の地図に残るような仕事ができていることが誇らしい」と語る松下さんに、皆も深く頷いた。

株式会社阿波設計事務所

本学出身6名

本学出身6名

生活を守り、思い出を育む大きな建物を、この手で

大阪に本社を持ち、全国16支店を展開する一級建築士事務所「阿波設計事務所」。公共施設を中心とした大型建築物の設計を担っており、市役所や学校などの公共施設から商業施設まで、幅広い建物の設計を手掛けている。福岡県にある九州支店では、3人の建築学科OBが活躍している。大学では意匠設計を主に学んでいたという本山さんは、「誰もが一生の思い出を作るのが学校という場所。そんな学校や教育施設を手掛けたかった」と同社志望の理由を語る。藤岡さんは就活時、九州支店が活発に動き始めているタイミングだったそうで、「いろんな経験ができそう」との期待感を胸に入社した。現場調査から打ち合わせ、図面作成まで業務内容は幅広く、責任も強く感じるが、「ずっと多くの人が使い続ける建物をつくることの、やりがいが大きい」と瞳を輝かせる。3人の中でもっともキャリアが長い林田さんは、設計業務における担当窓口として、企画、設計、工事監理まで幅広く担当。「建築設計の授業で身に着けた作図の技術、先生方の建築に対する考え方は、提案力などに生かされていると思う」との言葉に、2人も深く頷く。人々の暮らしに寄り添い支える大きな建物を作る喜びを、日々感じている。

金剛株式会社

本学出身23名

本学出身23名

人と文化が集う場で生きる様々なものづくり

宇宙航空システム工学科、機械工学科、建築学科、情報学科。これら4分野の卒業生が活躍する企業がある。熊本県の嘉島町にある「金剛」。図書館などにある「丸ハンドル式移動棚」の製造開発で全国トップシェアを誇り、図書館や博物館などの移動棚・書架から、文化財収蔵庫の設計・施工まで、文化と人が集まる空間づくりも手がける会社だ。もっとも社歴の長い伊東さんは、宇宙航空システム工学科卒。客先へ提案図面を作成、説明する際、材料力学や物理の知識が今でも役立っている。建築学科卒の中津さんは、同社の地震対策に興味をもって入社。構造力学で学んだ計算を活かして働きながら、今は一級建築士取得も目指す。「当社のユニークなものづくりが魅力だった」という機械工学科卒の松尾さんは、OEM製品の設計開発に力を遺憾なく発揮。そして情報学科卒の寺本さんは、ソフト・ハード両方の知識を活かして、自動書庫などのシステム関連の保守に携わっている。崇城で磨いた様々な技術を集結して。ひとつの大きなものづくりに関わっている。

株式会社 佐伯建設
熊本支店 建築部工事課

北原さん
2013年卒業/熊本県・宇土高校出身

北原さん

老舗建築会社で取り組む、ものづくり

大分県に本社がある、創業108年の「佐伯建設」。公共施設や商業施設、医療施設、社寺・仏閣まで多彩な建設物を手がける九州有数の建築会社で、卒業生の北原さんが活躍している。在学中に建物の施工方法や細部の作りに興味を持ち、施工管理の職を目指した北原さん。昔から水族館が好きで、佐伯建設が「うみたまご」を施工したと知り、自分もそんな仕事をしたいと就職を志望した。現在は施工管理技士として、住宅や医療施設などの現場管理を行っている。「『ものづくりが好き』という理由で選んだ職業なので、細部から全体像まで考えながら行うこの仕事に非常にやりがいを感じます。協力業者の方々と様々なことを乗り越えることの達成感も大きいですね」。仕事の知識を理解するために、大学時代に培った基礎知識が大いに役立っているという。平成29年、一級建築施工管理技士に合格し、次は一級建築士を目指す北原さん。多くの人に喜んでもらえる建物づくりへ、その歩みは止まらない。