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卒業後の進路

進路は多彩な分野・業界に広がっており、医薬品や化学試薬関連、食品関係、香料・化粧品、医療機器、福祉関連、動物実験関連などでの活躍が期待されています。 また、大学院(修士・博士後期課程)への進学がスムーズなのも特長。他大学・医学系大学院への進学も可能です。

活躍する卒業生

キリンホールディングス株式会社
研究部・培養G

守田さん
2019年卒/宮崎県・宮崎南高校出身

守田さん

好きなことを追究することで人々の健康への大きな貢献に

子どものころは昆虫が好きで、生き物に興味を持ったことが最初のきっかけ。高校では、遺伝学に興味を持ち、その面白さに「もっと生物の学びを深めたい」と守田さんが選んだのが、崇城大学の生物生命学部だった。そこで出会ったのは、微生物学や遺伝子工学など、より深い生物の学び。多くの実験を経て、研究にのめり込み、「もっといろんな研究をしたい」とさらなる学びの欲を持つことになった。そんな守田さんが就職した「キリンホールディングス」は、やはり「微生物の研究」が仕事の根幹にある企業だ。キリンの強みである発酵の技術と知識を武器に、微生物の持つ力から医薬品や健康食品の基礎となる素材を見つけて培養し、さらに大量生産へとスケールアップする道筋をつくる。「仕事でも、やりたい研究を続けられている、そんな気持ちです」と守田さんは微笑む。ここで生み出すものは、世界中の人の健康や豊かさへとつながる可能性を持っている。「生き物の不思議」に魅せられ続けた守田さんが、大学で得た多くの知見と研究力を武器に、今、その力を大きく広げようとしている。

日本食研ホールディングス株式会社

本学出身9名

本学出身9名

微生物の学びが武器 豊かな食の提案に駆け回る

共に高校時代から生物の授業が好きで、大学でも微生物について興味深く学んでいたという木場さんと菊永さん。食べることが好きだという共通点もある2人が仕事として選んだのは、食品会社の営業職であり、ここでも生物の学びが大いに生きているという。「日本食研」と聞くと家庭用の「晩餐館 焼肉のたれ」を思い浮かべる人も多いかも知れないが、実はその売上の9割は業務用食品が占める。しかも全国規模ながら卸を介さない製造販売一貫の珍しい企業だ。ふたりはそれぞれの地区で、レストランやホテル内の飲食店などに自社商品の提案や新規開拓を行っている。といっても、ただ商品を売るだけではなく、商品を使ってどのようなメニューが作れるかの考案や試作まで行うという「微生物の学びが食品衛生に役立つし、業務や食材の疑問を自分で調べて試作して提案する過程は、大学時代の実験のようです」と菊永さん。一方、在学中に微生物を通して食やお酒の醸造を深く学んだ木場さんは、「その知識が試作や提案の場面で多いに生きています」と語る。人材不足の現代、手作りにも負けない品質の同社商品の存在感は高まっている。より豊かな食の提案のため、大学時代の学びを武器に2人は駆け回っている。

株式会社リョーユーパン

本学出身9名

本学出身9名

安全でおいしいものを届ける その喜びのために

九州人なら知らない者はいないであろう「リヨーユーパン」。人気のご当地パン「マンハッタン」をはじめ、菓子・弁当類の製造・販売を中心とする総合食品企業だ。九州・中四国を主な商圏とする同社は職種も多岐に渡り、崇城大学からも様々な学科の卒業生が、それぞれの役割で力を発揮している。在学中は微生物について学んでいた髙宮さんは、工場での製造を経て今は製品開発の責任者に。「研究室で「なんで、なんで?」と実験やデータと向き合っていた日々が、今に生きている」と当時を振り返る。化学を学んでいた岩下さんは、今は直営店でパン製造や接客を担う。製造の際のベーカーズパーセント(材料の配合の割合)の計算など、化学的なスキルが生きる場面も多い。在学中に野球に熱中した増江さんは、部活動で鍛えた人間力が光る営業職として、同社製品の魅力を伝えて回っている。大野さんは弁当、おにぎり、調理パン等の「商品名・原材料名・添加物・アレルギー表示・栄養成分」などの表示作成を行い、同社の食への言頼を守る重要な部署で、研究技術や食品の知識を大いに生かしている。リョーユーパンの様々な現場で、崇城大学の豊かな学びが息づいている。

霧島酒造株式会社

本学出身15名

本学出身15名

微生物と機械の力で芋焼酎に愛をそそぐ

本格芋焼酎「黒霧島」などの人気焼酎を全国へと送り出し、「日本一有名な焼酎メーカー」といっても過言ではない「霧島酒造」。ここで、大学の学びを生かして活躍する卒業生に話を聞いた。焼酎の製造現場で働く大隣さんは、研究室で取り組んだ酒造りや麹の研究を、より極めるために同社を志望した。「製造現場では設備の自動化が進み、大半の作業を機械で行いますが、焼酎造りの主役は微生物。ちょっとした気候の変化などを読み取り、活発な製麹や発酵を支えるのは、人の感覚です。その環境を整えられたときは大きなやりがいを感じます」。一方の上村さんは、機械工学科卒。自動化が進んでいる同社では、微生物だけでなく機械の知識も強い武器となる。「現在は、焼酎の原料となる甘藷・米の管理を行う部署に所属。特に収穫時期は多忙ですが、農家さんとの交流など新しいやりがいも増えました。大好きな黒霧島に、もっと深くかかわることができています」。微生物と機械、二つの力を合わせて「日本一の焼酎」の製造を支え、さらに発展させていく。

KMバイオロジクス株式会社

本学出身49名

本学出身49名

生物の力を引き出し医療に貢献する

ヒト用ワクチンや血しょう分画製剤などの研究から製造、販売までを行う「KMバイオロジクス」。日本でも随一のバイオ医薬品製造会社である同社に勤め、医療に貢献し続ける崇城大学OB・OGが数多くいる。研究開発、ワクチン製造、品質管理など、それぞれの現場で取り組む彼ら。場所は違えど、大学で得たバイオの知識や実験器具の扱い方などが共通して役立っているという。インフルエンザワクチン製造に携わる芥川さんは「ウイルスを扱う中で、大学で学んだ微生物に対する考え方がとても役立っている」。濵田さんは、「新型コロナウイルスなど、感染症への関心も高まっている今の時代、ワクチンを通して、「予防」で健康の基盤を支える仕事ができていると実感できています」と仕事の魅力を語る。ワクチン製造時のイレギュラーを改善・改良する安河内さんは、「大学時代の実験のノウハウが生かせています。今後は、大学でも携わった培養も担当したい」。「難しい仕事ですが、自分たちの仕事が日本中の病気治療や予防に役立っていると思うと、達成感も大きい」と武田さんは目を輝かせた。

株式会社新日本科学

本学出身21名

本学出身21名

豊富な研究や実験の経験を創薬支援に生かす

新薬が販売されるまでには、創薬・前臨床試験・臨床試験・承認申請・製造販売という段階が必要になる。その一連のプロセスを自社で行う、日本でも稀な企業が「新日本科学」だ。日本初の医薬品開発受託研究機関として創業し、今では前臨床試験の日本でのシェア1位、世界規模で試験や創薬の受託を行っているグローバル企業だ。崇城大で学んだ科学の力を武器に卒業生が活躍している。山下さん(写真中央)は前臨床試験に携わっている。大学時代の動物実験の経験が、マウス・ラットなどの実験動物実験操作や飼育管理に活きているという。「スキルが上がれば創薬にかかわる機会も増える」と腕を磨く日々だ。入社3年目の2人も、それぞれの思いを抱いて研修に臨んでいる。「大学院卒でなくても研究職に携われる環境が嬉しい」という早崎さん(写真右)は、実験動物技術者1級取得に向けて勉強中。薬学科卒の森さん(写真左)は、在学中の病院実習でがん治療中の患者さんと接した経験から、薬剤師ではなく新薬の開発に貢献したいとバイオ企業を選んだ。大学時代に抱いた思いを胸に、創薬と医療への貢献に歩みを進めている。

マルキン食品株式会社

本学出身19名

本学出身19名

微生物の力を生かし 食で人々の健康を支える

熊本で納豆、豆腐、こんにゃくなど「元気と健康」につながる食品を作り続ける「マルキン食品」。創業108年の、熊本を代表する食品メーカーだ。ここで活躍する4人の卒業生。現在の役割こそ違えど、「生物・微生物が好き」で崇城大学に入学し、同社を志した点は共通している。長野さんは営業職として、得意先様のバイヤーとの商談やPOPの設置、催事開催などに従事。大学で菌について学んでいたからこそ、商品説明などにも深みを持たせられていると感じている。企画課に所属する中原さんは、広告や商品パッケージのデザイン作成を担当。商品設計も行うため、食品の知識も活かせる部署だ。応用生命科学専攻修了の坂本さんは、大学で学んだ化学知識全般を生かし、商品開発を経て、納豆の発酵技術に関わる。「最先端の食品素材や知識を学べるのがやりがいです」と語る。小口さんは、製造された製品や原料、使用する水の品質管理を行いながら、安心安全を「当たり前」とできるよう励む日々だ。これから一層「健康」が求められる食品業界において、微生物を知り尽くしたOB・OGの活躍の幅は広い。