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卒業後の進路

チーム医療の一員として活躍する「病院薬剤師」、処方解析や服薬指導を行う「開局薬剤師」、製薬メーカー等での「創薬」や開発・生産に携わる薬剤師など、進路は多岐にわたります。また、麻薬取締役官や薬事行政を担う行政官としての道もあり、公害研究所や衛生試験所などの専門家にも、薬剤師資格をもつ人は少なくありません。

活躍する卒業生

リバテープ製薬株式会社

中嶋さん・松田さん

中嶋さん・松田さん

企業で製造に携わる 薬剤師の働き方のカタチ

薬剤師としての働き方は今、多様化している。「リバテープ製薬」の中嶋さんと松田さんも、病院や薬局ではなく企業でその資格とスキルを生かす選択をした2人だ。国内で初めて薬液付きの救急絆創膏を開発し、社名が絆創膏の代名詞的にも使われている、歴史ある企業「リバテープ製薬」。医療機関向けの消毒薬・絆創膏などの医薬品や家庭向けスキンケア用品などを製造販売している。その製造・品質管理者として、医薬品や化粧品の安全管理業務を担当し活躍する2人。「在学中から、薬局よりも企業で働いているイメージを持っていた」という松田さんは、大学で培ったデータ解析の力が生きていると実感。一方で中嶋さんは、薬局・医薬品卸売業を経て現在の職に就いている「製造する医薬品や商品そのものにしっかりと向き合えることに、大きなやりがいを感じています」と中嶋さん。企業で働く際は、製造現場の社員との緊密でスムーズなコミュニケーションが求められるが、その面でも2人とも頼りになると、現場からも評価される人材となっている。より良い製品を届けるための最後の要として、崇城大学で培った薬剤師としての実践力を大いに生かしている。

株式会社新日本科学

本学出身21名

本学出身21名

豊富な研究や実験の経験を創薬支援に生かす

新薬が販売されるまでには、創薬・前臨床試験・臨床試験・承認申請・製造販売という段階が必要になる。その一連のプロセスを自社で行える、日本でも稀な企業が「新日本科学」だ。日本初の医薬品開発受託研究機関として創業し、今では前臨床試験の日本でのシェア1位、世界規模で試験や創薬の受託を行っているグローバル企業だ。崇城大で学んだ科学の力を武器に卒業生が活躍している。山下さん(写真中央)は前臨床試験に携わっている。大学時代の動物実験の経験が、マウス・ラットなどの実験動物実験操作や飼育管理に活きているという。「スキルが上がれば創薬にかかわる機会も増える」と腕を磨く日々だ。入社2年目の2人も、それぞれの思いを抱いて研修に臨んでいる。「大学院卒でなくても研究職に携われる環境が嬉しい」という早崎さん(写真右)は、実験動物技術者1究取得に向けて勉強中。薬学科卒の森さん(写真左)は、在学中の病院実習でがん治療中の患者さんと接した経験から、薬剤師ではなく新薬の開発に貢献したいとバイオ企業を選んだ。大学時代に抱いた思いを胸に、創薬と医療への貢献に歩みを進めている。

熊本赤十字病院
薬剤部

土屋さん
2016年卒/熊本県・第二高校出身

土屋さん

病院薬剤師のジェネラリストとして

「薬剤師」の仕事にはいくつかの選択肢があるが、土屋さんは総合病院である「熊本赤十字病院」での病院薬剤師を選んだ。「当院は幅広い疾患の治療を行っており、全領域に通じた知識が必要になるジェネラリストを目指したいと志望しました。病院でしか経験できない抗がん剤の調剤や多数の注射薬の取り扱いも学びたいと思いました」。現在は病棟担当薬剤師として、入院患者さんの薬剤の投与や副作用をチェックし、処方変更などの提案も行う。患者さんに直接、薬の説明をしたり、多職種と連携して治療やケアを検討したりすることも多い。自身の提案によって少しでも患者さんの苦痛が緩和されるとやりがいを感じる日々。「大学時代に身に付けた知識が今の基盤です。特に病院や薬局での実務実習に向けた事前学習で、実践的に学べた経験や、課外活動で修得した知識がとても役立っています」。崇城での学びは「現場で輝くための学び」だったと実感している。「もっと知識や経験を重ねて、専門資格にも挑戦したい。医学が進歩する中、毎日が学びの連続です」。

下川薬局

本学出身26名

本学出身26名

地域密着型の薬局で 人々の健康と命を守る

「シモカワ調剤薬局」と聞けば熊本ではお馴染み。基幹病院前を中心に16店舗の調剤薬局と12店舗のドラッグストアを展開する「下川薬局」で、地元に貢献したいと就職した3人の卒業生がいる。「地域密着型の薬局で、処方箋薬に限らず患者さんのサポートをできる事が魅力だった」という藤原さん(写真右)は、現在薬局長としても活躍。「大学で学んだ病態・薬物治療学が服薬指導に役立っています。ご指名で薬や健康について相談を受けることも多く、患者さんから信頼いただけるのは大きなやりがいです」。店舗管理者も務める大窪さん(写真左)は、5年次に経験した病院・薬局実習が今も役立っていると語る。「患者さんによって治療方法が異なり、命にもかかわる仕事。日々勉強の積み重ねです」。三浦さん(写真中央)は、「基幹病院前の店舗が多いため、様々な薬に関する知識を吸収できる環境だと希望しました」と、大学で身に付けた薬の知識を働きながらアップデートしている。大学で学んだ薬の知識と薬剤師としての人間力を、地元の健康を支えるために生かしている。