学科ニュース
特別講演会「世界の最先端研究者に聞く!」を開催
2026年10月30日
2026年10月20日(火)、本学情報学部F号館9階第1演習室において、特別講演会「スペシャルトーク:世界の最先端研究者に聞く!― AI・クラウド・企業変革・次世代SNSの未来 ―」を開催しました。
オーストラリア、ドイツ、ニュージーランドから来学した3名の研究者を講師に迎え、本学の学生・教員を対象に、それぞれの専門分野における研究動向や社会との関わりを紹介しました。コーディネーターは、亜原理有教授(情報学部情報学科)が務めました。
AI・Edge・IoTが変えるクラウドコンピューティングの未来
Bahman Javadi教授
ウェスタンシドニー大学(オーストラリア)
講演題目:Cloud Computing: What is Next?
Javadi教授は、AI、エッジコンピューティング、IoTとの融合によって進化するクラウドコンピューティングについて講演しました。
利用規模の拡大への対応、セキュリティ、計算資源の管理、エネルギー効率などの課題を取り上げ、最新の研究動向を紹介しました。情報サービスを支えるクラウド技術が今後どのように発展していくのか、技術と応用の両面から考える内容となりました。
新しい技術を導入しても、なぜ組織は変わらないのか
Jürgen Jung教授
フランクフルト応用科学大学(ドイツ)
講演題目:Corporate Change Management
Jung教授は、企業が技術革新や市場環境の変化に対応するための「チェンジマネジメント」について講演しました。
変革の必要性が認識されていても組織が変わりにくい理由や、人が変化に抵抗する背景を解説し、企業変革を進めるための考え方や方法、ツールを紹介しました。AIやDXを社会で活用する際に、技術の導入だけでなく、人や組織への理解も重要であることを考える機会となりました。
大規模な実データから考える「次世代SNS」の姿
Aniket Mahanti上級講師
オークランド大学コンピュータサイエンス学科(ニュージーランド)
講演題目:Measurement and Analysis of Decentralised Social Networks
Mahanti上級講師は、分散型ソーシャルネットワークの計測・分析に関する研究を紹介しました。
多数の独立したサーバーが相互につながる「Mastodon」と、ブロックチェーン上で動作する「DeSo」を対象に、1年間にわたる300万件以上の投稿と1,100万件以上のブロックチェーン取引を分析した研究を取り上げました。
利用者の行動やネットワークの分散の実態に加え、稼働中のサービスからデータを収集・分析する研究方法についても紹介しました。身近なSNSを研究対象として捉え、その仕組みや特徴を実データに基づいて考える内容となりました。
世界の研究に触れ、学びの視野を広げる機会に
今回の講演会では、情報基盤を支えるクラウド技術、技術を活用する企業や組織の変革、そして人々をつなぐSNSという3つの視点から、情報技術と社会の未来を取り上げました。
海外で活躍する研究者から直接研究の内容や方法を学ぶ機会を通じて、学生が日頃の学修と世界の研究とのつながりを考え、専門分野への関心を広げることを目指しました。
本講演会は、国際共同研究に伴う研究者の来学を機に企画したものです。共同研究会の概要については、以下の関連ニュースをご覧ください。
講演会の様子
