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学長あいさつ

就任挨拶

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 本学は、私塾として1949年の創立以来、約75年に渡り建学の精神「体・徳・智」の下、「いのちとくらし」に関わる科学技術を通して地域社会に貢献する人材を育成してきました。今から30年前の1993年に始まった18歳人口の減少や新設大学の影響などにより、特に地方の私立大学における学生確保が大変厳しい環境の中で、現理事長である中山峰男前学長は常に大学改革を率先し、本学をエンジニア、クリエーター、スペシャリストが輩出する5学部体制の確たる総合大学に定着させました。また、2016年の熊本地震から創造的復興を果たした経験を活かし、災害・ボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。
 近年、AIやIoTの普及に伴う第4次産業革命の進展、新型コロナウイルスの感染拡大、国際紛争や経済対立によるエネルギー・食糧危機、地球温暖化および異常気象など、グローバルな課題に多く直面しています。そのため、現在は明治維新と終戦後の大改革に続く「第3番目の開国」の時期に入っているとも考えられています。このように、不確実性が高く将来の予測が困難な状況を表すのにVUCAという造語が使われており、これからの大学はVUCAの時代を生き抜く若者を柔軟かつ迅速に育てていく必要があります。
 本学においては、2013年から10年間に渡る第1期・第2期中長期計画に基づき、「豊かな人間性と「いのちとくらし」に関する高度な専門性を有する人材の育成」を目指してきました。実行項目の柱として、社会人基礎力の陶冶、起業家精神の育成、イノベーション・発明発見能力の開発を掲げ、きめ細かな教職員協働による学生支援体制を構築し、学生の将来を見据えたグローバル人材の育成、アントレプレナーシップ教育、DX人材の教育を実践しています。また、時代のニーズに適した先端研究を行うための施設や設備を充実させ、学術研究の推進により知の創出を図っています。さらに、地域連携による社会貢献事業の推進、知的資源の社会還元、国際交流の促進による国際貢献にも努めており、多大な成果を上げています。
 いま、世界は急激に変化し、AIが社会インフラとして一般化したポストAI時代の到来を迎えようとしています。人々の創造活動を模造する生成AIは、既存の産業構造を大きく変える可能性を持っています。そのため、本学では「ポストAI時代の知の拠点を見据えて」をキーワードに、新たに第3期中長期計画を公表したところです。本年から2028年まで6年間、ポストAI時代およびVUCAの時代に生きる社会人に必須の基礎的・汎用的な知識・技能はもちろんのこと、変化の早い時代を生き抜く力(幅広い視野・普遍的教養・学際的知識・向上心・アントレプレナーシップ・レジリエンス)を備えた有為な人材の輩出をグローカルに展開するとともに、地域社会のニーズに即して、教育研究活動で得られた成果を積極的に還元する大学を目指すことにしました。加えて、先端的な教育研究や技術開発をサステナブルに実践するため、大学組織の基盤強化および環境GXの推進も合わせて行います。
 私の学長としての主な役割は、これまで進めてきた教育改革の優れた実績を踏まえて、本学を「感謝と笑顔のあふれる温かいeキャンパス」にブランディングすることにあると考えています。今後、「教育と研究」、「地域連携と社会貢献」、「大学の組織と環境」それぞれに掲げた第3期中長期計画におけるミッションの達成に向けて、教職員一丸となって創造的変革に挑戦し、地域社会からますます信頼される大学に発展させたいと存じます。 

略 歴
昭和57年 3月 防衛大学校理工学部機械工学科卒業
平成 3年 6月 東京工業大学大学院理工学研究科金属工学専攻博士課程修了 工学博士(東京工業大学)
平成 4年10月 熊本工業大学工学部機械工学科助手
平成15年 5月 米国ワシントン大学機械工学科客員研究員
平成17年 4月 崇城大学工学部機械工学科教授
平成23年 4月 崇城大学工学部長
平成24年 4月 学校法人君が淵学園評議員(現在に至る)
平成30年 4月 崇城大学副学長・大学院工学研究科長 学校法人君が淵学園理事(現在に至る)
令和 5年10月 崇城大学学長

崇城大学 学長 小野長門