挨拶・おじぎ
正しい姿勢
姿勢や歩き方はその人の性格を明確に表す。ピンと伸びた背筋はそれだけではつらつ、いきいきとした印象を与える。指先ひとつにまで気を配って、常に姿勢を正す習慣をつけておこう。
起立の姿勢ポイント


- 【頭】傾けない
- 【あご】床と平行
- 【肩】両肩を水平に
- 【ウエスト】重心を置く
- 【ヒップ】引き締める
- 【手】指先をそろえる
- 【ヒザ】両膝をつける
- 【足(男性)】かかとを閉じ、つま先は45°開く
- 【足(女性)】かかとを閉じ、つま先もそろえる
着席のポイント


- 頬杖をつかない
- 足を組まない、広げない
- 背もたれにもたれない
- 【上体】起立した姿勢と同じ
- 【手(男性)】軽く握り、ふとももの中間に置く
- 【手(女性)】親指を折り、左手を上にして手を組む
- 【足(男性)】肩幅程度に開く
- 【足(女性)】膝をつけ、両足をそろえる
おじぎのしかた
おじぎは、相手に対する親愛の情、感謝の気持ち、尊敬の念などをあらわす。心が形に現れ、形が心を表わす。おじぎとは"心を伝えること"である。
おじぎのポイント
- はじめと終わりのきれいな起立姿勢と笑顔
- 相手の目を見て、まず挨拶(言葉とおじぎは区切って)
- 体は腰から折る(頭と背中が一直線)
- 手の位置は
(男性)ズボンのライン
(女性)前で右手を下にして重ねる - リズムをもって
1・2・3......(すばやく)頭を下げる
4......一呼吸静止
5・6・7・8...(ゆっくりと)頭を上げる - 視線は
相手の顔(笑顔)→相手の足元→相手の顔(笑顔)



- 会釈(15°) 身体の前傾角度は約15度ぐらいをいう。面接試験室への入室、退出時に、ドアの前でするおじぎはこれでよい。
- 中礼(30°) 身体の前傾角度は約30度ぐらいをいう。面接官の前に立って挨拶するときには、この中礼をする。
- 重礼(45°) 身体の前傾角度は約45度ぐらいのかなり深いものである。面接を終了したとき面接官へのお礼の意味を込めて、丁寧なお辞儀をするとよい。
面接室に入るときのドアの開閉マナー

(1)ノックをする
面接室に入るときは、ドアが閉まっている時も開いている時も必ず3回ノックをする。

(2)ドアを開ける
室内から「どうぞ」とか「はい」と声があったら静かにドアを開ける。応答がないときはもう1度ノックをしてから少し間を置いて入室するとよい。ノックをしないでよいという指示がある場合は直ちに入室して構わない。ドアには押ドアと引きドアがあるが、どちらもドアの取手反対側の手で回して開ける。たとえば、取手が向かって左側にあれば右手で開ける。

(3)ドアを閉める
室内に入ったらドアに向かって立ち、反対の手にもちかえて閉める。そのとき、片方の手もそえて、両手で閉めるようにするとよい。試験委員に対して後ろ向きになっても失礼にはならない。

(4)会釈する
ドアを閉めたら、その場で試験委員の方へ向きなおり、会釈する。
ドアの開閉
押ドアの場合

右ノブは左手で持ち押して中に入る

中のノブを右手で持ち左手を放す

そのまま右手で閉める
(左ノブの場合は手が逆)
引きドアの場合

左ノブは右手で持って引く

中のノブを左手で持つ

右手を話し後退しながら中に入る

ドアを閉める
(右ノブの場合は手が逆)
椅子に腰掛けるときの動作

(1)椅子の左横に立つ
椅子の左側に立つか右側に立つかは、必ずしも決まりはないが、テーブルマナーでは、椅子の左側に立つ。

(2)ふつうの礼
椅子の横に立ち止まってから、きちんとした姿勢をし、あらためて面接官に一礼をする。面接官が複数のときは、中央のあたりに一礼すればよい。

(3)名のる
もとの「気をつけ」の姿勢に戻してから、「崇城大学から参りました、○学部◯◯学科4年の熊本典子です。本日は、よろしくお願いします。」と自己紹介をして一礼する。
自分の名前を告げるときは、できれば面接官の目を見るのがよいが、ネクタイの結び目あたりに視線を置いてもよい。

(4)椅子にすわる
「どうぞおかけなさい」とか「どうぞ」と言われたら、着席する。面接官の指示があるまでは勝手に座らない。
着席するときの足運びは右図のとおり。あまり深く腰かけない。

面接試験が終わったときのマナーと、退室のしかた

(1)椅子の左横に立つ
質問が終って「はい結構です」「はいよろしいです」といわれたら腰かけた時と逆の順序で、椅子の左横に立つ。

(2)礼をする
面接官の方を向き、姿勢を正してから「本日はありがとうございました」と言って一礼する。

(3)ドアのところで会釈
椅子を机の中に戻す必要がある場合は戻し、ドアの前で「失礼します」と言って一礼する。

(4)退出する
入室のときと同じ要領でドアを開け、最後まで気を抜かず、ドアをゆっくりと静かに閉める。
その他注意点
緊張のあまり椅子に腰かけてから、両手のおき場に困りポケットを探ったり、ボタンや服をいじったり髪をかき上げたり、指と指をからませたり目ざわりな動作をしないようにしよう。
面接試験の応答中の視線は、必ず質問した方へ顔を向け聞くときも話すときも、相手の目を見るようにするとよい。キョロキョロしたり、下ばかり向いているようではいけない。試験委員が数名並んでいるときは、視線だけ右や左を向けたのでは横目でにらむようになるので、上半身その人の方向に向けるようにしよう。話しが長いときは、えりもとのあたりに視線をおき、話しのポイントのところで相手の目を見るようにするとよい。
視線だけではなく、心も充分に試験委員の方に開いて明るく意欲のある表情で対応するようする。心を閉ざしていると感じが暗くなり、視線も定まらなくなる。
質問が終った後、礼をした後、退出した後など、つい気がゆるんで舌を出したり、頭をかいたり、笑ったりしないようにしよう。
面接での質問例
自己紹介・大学生活に関する質問
- 一分間で自己PRをしてください
- あなたの長所と短所を述べてください
- あなたの性格を教えてください
- 大学生活で最も力をいれたことは何ですか
- 今の大学、学部を選んだ理由を教えてください
- 卒論はどんな内容を予定していますか
- 得意な科目と不得意な科目は何ですか
志望動機・職業観に関する質問
- あなたは会社選びで何を重要視しますか
- 当業界を志望する理由は何ですか
- あなたが当社を志望する理由を述べてください
- あなたは当社以外にどんな会社を受験していますか
- 当社の製品をどう思いますか
- 希望職種は何ですか
- 当社のような中小企業を選んだ理由は何ですか
- あなたにとって就職とは何ですか
- 学生と社会人の違いは何だと思いますか
社会情勢・時事などに関する質問
- 新聞はどの面から読み始めますか
- 最近、興味をもったニュースは何ですか
- 最近読んだ本についての感想を述べてください
視点を変えた質問
- あなたの希望する仕事は他の業界でもできるのではないですか
- みんながあなたと同じような志望動機を述べるのですが
- 希望職種どおりに配属されなくてもいいですか
- アルバイトばかりの生活ならどうして大学に行ったのですか
- 最近どんなことに感動しましたか、どんなことに腹を立てましたか
- サークル活動に参加しなかったのはなぜですか