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2018年11月16日
報道関係各位
本学主催!
エネルギーエレクトロニクスセミナー in SOJO 開催のご案内
このたび本学主催で、「エネルギーエレクトロニクスセミナー in SOJO」を下記の通り開催いたします。当セミナーは、外部の専門家や共同研究企業の方々をお招きし、『Googleも取り組む新しいデータセンターや欧州発の新しいハイブリッド車に用いられる技術』、『ノートパソコンのACアダプターを43ccに超小型化する技術、LED照明やエネルギーハーベスティングに関する技術』、『全個体電池等の最先端蓄電部品技術』など、今後のエネルギーエレクトロニクス分野の重要な話題について講演を行います。また、本学教員からは、『電気自動車のモーター駆動の省エネ化に貢献する新しい半導体材料"SiC"に関する技術』、『低コストな太陽電池などの実現につながる塗布性有機EL材料技術』、『スマホの通信機能をマイクロ化できる磁性薄膜技術』の講演も行います。
人工知能(AI),IoT(モノのインターネット)、ビッグデータの活用が私たちの暮らしを劇的に変えるといわれています。AIの進化によって仕事が奪われてしまうのではないか?と心配している方も多いのではないでしょうか。実際に、GoogleのAI(アルファ碁)がトップ囲碁棋士との対局に勝利するなど、クリエィティブな分野においてもAIの可能性が広がりつつあります。
しかし、アルファ碁に使われたコンピュータがどのくらいエネルギーを消費していたのかをご存知の方は少ないのかもしれません。その消費電力はノートパソコン4万台分の125万ワット以上になると推測されています。これは、人間の脳の消費カロリー(消費電力に換算すると21ワット)の6万倍です。また、近年、仮装通貨(ビットコイン)も話題になっていますが、マイニングと呼ばれるコンピュータ計算に用いられる消費電力も総量が159ヵ国のそれぞれの消費電力を上回っています。これから、たくさんの機器がインターネットにつながって、ビッグデータがAIによって解析されるとなると、その消費電力は莫大なものになりかねません。高度経済成長期にはオイルショックや環境汚染が大きな問題になりましたが、IT革命が、また新しい環境エネルギー問題を引き起こしかねないのです。
つまり、IT革命はソフトウェアだけによって成しえるものではなく、『コンピュータシステムやIoT端末の省エネ化』、『太陽電池の低コスト化』、『発電されたエネルギーを蓄えるバッテリーの高性能化とエネルギーの管理技術』、さらには、『今後の急速な普及が予想される電気自動車やハイブリッドカーの高効率化』といったハードウェア技術の研究開発も欠かせないのです。崇城大学においては、上記の問題を解決するための『電子回路』『半導体・磁性材料』『回路シミュレーション』に関する最先端の研究開発を進めており、これまでにも様々なニュースに取り上げられてきました。(※1)
当セミナープログラムの開会にあたって、情報学部長の坂井より、上記のようなエネルギーエレクトロニクス分野に関する話題をご紹介いたします。他、本学教員の講演はもちろん、共同研究企業である(株)デンソーやリコー電子デバイス(株)からの講演に加えて、ソニー㈱、日本ケミコン㈱、Vicor KKの方々にもご講演いただきます。また、パナソニック、日立製作所、富士通研究所、日産自動車、三菱電機、安川電機などの企業をはじめ、JAXAや上海電力学院、北九州環境エレクトロニクス研究所などの公的機関にもご参加いただきます。社会人の方70名以上および崇城大学、九州大学、大分大学の学生も参加します。
エネルギーエレクトロニクス分野は、電気自動車や太陽光発電など、環境エネルギー問題を解決するための重要な技術として社会からの注目が高い分野です。ぜひ、本セミナーの取材をお願いいたします。
※1
八田教授 くまもと有機エレクトロニクス連携エリアに関する記事(化学工業日報)
西嶋准教授 Googleも取り組む新しいデータセンターのための配電アーキテクチャーに有効な技術(日経エレクトロニクス 2018年6月号)
【日 時】
2018年11月21日(水) 13:00~17:45 ※受付12:30~
2018年11月22日(木) 10:00~15:15
【場 所】
崇城大学 池田キャンパス (熊本市西区池田4丁目22-1) J号館11階
【プログラム】
11月21日(水)
11月22日(木)
◆お問い合わせ
崇城大学 情報学部情報学科
准教授 西嶋 仁浩
TEL:096-326-3775(直通)
MAIL:nisijima@cis.sojo-u.ac.jp