プレスリリース

崇城大学が名古屋大学と連携　JAXA宇宙戦略基金事業 SX研究開発拠点 「デトネーションエンジン・宇宙推進工学革新研究拠点形成」に参画

2025年06月12日

　このたび、本学 宇宙航空システム工学科宇宙航空システム専攻 平嶋秀俊講師の研究室は、名古屋大学にて採択された、SX研究開発拠点「デトネーションエンジン・宇宙推進工学革新研究拠点形成」に連携機関として参画いたします。
　2025年6月4日（水）、名古屋大学にてキックオフ会議が開催され、名古屋大学関係者、JAXA宇宙戦略基金事業関係者、本学を含む連携機関(*)代表者が、拠点の戦略取り組みを最終決定しました。

　本学、平嶋研究室においては、これまで研究分担員として燃料／酸化剤タンクとエンジンを組合わせたシステム設計を担当しており、今後も継続して新たなミッションに対するシステム設計を担当し、　JAXA宇宙戦略基金事業・SX研究開発拠点の活動として、デトネーションエンジンシステム研究の一層深い基礎研究／解析等を行う計画です。

　ぜひ取材をお願いいたします。

(*)連携機関：慶應義塾大学、静岡大学、室蘭工業大学、東京大学、横浜国立大学、埼玉大学、埼玉工業大学、九州工業大学、株式会社ネッツ

【プロジェクト概要】
　この 20 年間、デトネーション波を利用したデトネーションエンジン (Detonation Engine)は、活発に研究されてきました。その中でも、回転デトネーションエンジン (Rotating Detonation Engine, ROE)は、極めて高い周波数 (1~100 kHz 以上）でデトネーション波を発生させることが可能で、宇宙用高性能エンジンとして、実用化を視野に入れた研究が日欧米、アジアで活発に行われています。2010年代からは、本拠点と世界の大学・研究機関で、学会内に委員会を組織し、研究を展開してきました。本拠点の研究成果は多数の学術誌、WEB サイトに掲載されています。2021 年 7 月 27 日には、JAXA 宇宙科学研究所の観測ロケット S-520-31 号機を用いて、デトネーションエンジンシステムの世界初の宇宙飛行実証試験に成功しました。
　現在、デトネーションエンジンは極めて小型のエンジン、革新的な形状のエンジンとして技術的に成立することが分かってきています。本拠点では、極めて小型かつ、高性能のデトネーションエンジンをいち早く実現し、その設計則を明らかにします。2027年度に3回目の観測ロケット実験を実施し、さらに、デトネーションエンジンの世界初の軌道上実証の実施を目指します。

お問合せ先

崇城大学 宇宙航空システム工学科
宇宙航空システム専攻
講師　平嶋 秀俊
TEL：096-326-4085
MAIL:h-hirashima@arsp.sojo-u.ac.jp