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2023年03月27日
報道関係各位本学、工学部ナノサイエンス学科の池永和敏教授は、使い捨ての不織布マスクをリサイクルするために、2022年より研究を開始しました。このたび、公益社団法人高分子学会主催の第72回高分子学会年次大会(会期:2023年5月24−26日、会場:Gメッセ群馬)においてその成果について発表致します。
池永和敏研究室では、高温の溶媒抽出法を用いて汚れているポリプロピレンなどから、リサイクル可能なきれいなポリプロピレンを容易に回収することに成功しています(特許申請中)。この方法は165℃前後での高温条件を用いることから、溶媒抽出するときに同時に十分な滅菌を実施することが可能です。従って、使用・未使用問わず、使い捨ての不織布マスクに適用して回収することが可能であることが分かり、上記で発表することになりました。(以下に発表スライドの一部を示しました。)
学会の発表前に事前取材に対応致します。
ポリプロピレンは、不織布マスクには約2g、ポリエチレンのレジ袋には約4g使用されており、1億人がマスクを1日1人が1枚使用した場合、約200トン(2億グラム)が毎日焼却処分されることになります。