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2025年01月27日
報道関係各位 このたび、本学 芸術学部デザイン学科3年 倉橋さんとデザイン学科 甲野善一郎教授が、2025年3月3日(月)にフランス・パリでおこなわれる「パリファッションウィーク」期間中に開かれるファッションショー、「マイスタイルイベント」に参加いたします。
デザイン学科がパリでのファッションショー(通称パリコレ)に参加するのは初となります。
株式会社ラブリントンから作品提供の依頼があり、甲野善一郎教授と倉橋さんが、出展に協力することとなりました。
今回は、株式会社ラブリントンがデザイン、制作するコスチュームに写真の提供、制作の協力、ファッションショーでは事前準備、撮影などを行います。
伝統を超え未来を創る新たな試みとして、甲野研究室の写真が反物に転写され、今までにない革新的なモード系和装が誕生しました。
ぜひ取材をお願いいたします。
■経緯
2025年に87周年を迎えた株式会社堤写真館が、株式会社ラブリントンと社名を変え、ファッションブランドをたちあげる。創業以来、熊本の人々の記念写真を撮影し、ハレの日の衣装にも携わってきたため、ファッションショーでは、写真と着物(和服)を掛け合わせたものを作成したい。また、もっと気軽におしゃれに、日常的に羽織れるファッションとしての着物を提案したいと思い、旧知であった甲野善一郎教授に共同プロジェクトとして声がかかる。
また、甲野研究室のゼミ生が各1枚づつ写真を提出し、その中から1点採用するはこびとなり、3年生倉橋さんの作品「滝の流れ」が見事採用された。
■作品コンセプト
甲野善一郎 芸術学部デザイン学科教授 熊本県阿蘇郡南小国町の杉林を撮影した写真作品
2022年8月に東京六本木のストライプハウスギャラリーで開催した展覧会「うつすかたち」で発表した時間の世界の情景の中の1作品小国杉。作品のコンセプトは、増え続けるシカによる環境問題への警鐘です。
シカの増加は、農林業や自然環境に深刻な被害を与えています。樹皮を食べられた木々が枯れ、森林が衰退することで、そこに生息する多くの動植物に影響を及ぼしています。シカの増加を抑えるため、駆除や防護柵の設置などの対策が進められていますが、シカの食物資源が十分にある環境下では、個体数がすぐに回復してしまい、効果を上げづらいという現実があります。そんな問題を写真により考えるきっかけになってくれればと思っています。
倉橋さん 芸術学部デザイン学科3年 「滝の流れ」
モチーフとなっている写真は熊本県阿蘇郡小国町の鍋ヶ滝です。
滝の流れが止まり、水滴が静止している様子は物事を考える時間の概念を表しています。滝の裏側から見た光の反射や水しぶきの情景は他の滝では見ることのできない美しさを捉えています。この滝の図案を纏い、裏表の概念を超えた独創的なスタイルを提案します。
崇城大学 芸術学部 デザイン学科
教授 甲野 善一郎
TEL: 096-326-4038
MAIL:zkouno@art.sojo-u.ac.jp