岩谷科学技術研究助成金を授与~震災ゴミの廃棄バスタブを完全リサイクル~
2017年03月08日
報 道 関 係 各 位
岩谷科学技術研究助成金を授与
挑戦!震災ゴミの廃棄バスタブを完全リサイクル
【内容】
このたび、本学工学部ナノサイエンス学科 池永 和敏准教授が、公益財団法人 岩谷直治記念財団より平成29年度の岩谷科学技術研究助成金を授与されました。応募テーマは、「災害復興支援技術を指向した廃棄ガラス繊維強化プラスチックの完全リサイクル」であり、熊本地震で発生した廃棄ガラス繊維強化プラスチック(廃棄バスタブ)の分解リサイクルについての研究です。被災した地元の大学の自らの復興活動であり、熊本県だけではなく大分県への復興への一筋の光となると考えています。
【概略】
地震により約1万個の廃バスタブが排出され、すべてが埋立処分となり、新たな環境問題が生じてきます。崇城大学の池永研究室が提案するマイクロ波(電子レンジ)の方法は、通常より迅速に分解リサイクルが可能であることを、震災の直前の3月に完成していました。直後に地震が発生し、その後は、研究テーマと位置づけて、益城町役場、西原村役場の協力の下、現在までに7回のサンプリングを実施しながら、分解リサイクルに取り組んできました。そのような中で研究助成金応募を行い、今回の授与にいたりました。

災害復興支援技術を指向した廃棄ガラス繊維強化プラスチックの完全リサイクルの概念図
※研究助成金について
岩谷直治記念財団の岩谷科学技術研究助成は、エネルギーおよび環境に関する優れた研究に対して助成を行うことにより、科学技術の一層の発展を図り、国民生活の向上に寄与することを目的とします。(HPより抜粋)
詳しいお問い合わせ
工学部 ナノサイエンス学科
担当者:准教授 池永和敏
TEL:096-326-3744
FAX:096-326-1347