イベント・公開講座

【講演レポート】教養講座「神田陽子氏」講演要旨

2016年06月14日

2016年5月20日　講談師・崇城大学客員教授　神田陽子氏講演要旨
◎講談「中山義崇物語」~崇城大学創始者に捧ぐ~

熊本地震がありました。心を痛めたり、家が崩れた方もあるかもしれません。お見舞申し上げます。過酷な時を迎えていますが、普通の時より努力をしなくてはならないので、もっと濃い学生時代を過ごせるかもしれません。中山峰男学長からお聞きした話では、自らボランティア活動をした人がたくさんいて、ある小学校の校長先生からは感謝状が届いたそうです。大学生は自分で考えて、自分で行動することで道が開かれます。
　
講談は寄席をホーム・グラウンドとしており、浅草演芸場や新宿末広亭に出ています。私が所属するのは落語芸術協会で、会長は桂歌丸師匠です。落語は「落ち」があって落とし話というが、講談師は物語をしゃべるストーリー・テラーです。張り扇（ハリオオギ）で調子を取ります。大事なのは声の高低、緩急であり、畳み込んでいくところとか、歌い調子のところもあります。そのときお腹の筋肉を使って呼吸するのを「腹式呼吸」と言い、これが就活では役に立ちます(笑)。ポーンと前に大きな声が出ると好感度がアップします。
　
それでは皆さんに「出世豆腐」という講談をやってもらいます（３人の学生が積極的に手を上げて高座に上がり熱演）。
　
昨年、中山義崇前学長の13回忌でした。この大学を創った方がこんなに偉大だったことを知ってもらおうと思って創作しました（講談「中山義崇物語」を公演）。

（文責・井芹）
　　　

（敬称略）