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  1. 【講演レポート】教養講座「高光りょうすけ氏」講演要旨

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【講演レポート】教養講座「高光りょうすけ氏」講演要旨

2016年09月09日

2016年7月29日 感動教育家 高光りょうすけ氏講演要旨
◎あなたを輝かせる源は感動力にある

哲学者 森信三先生の言葉に「出会うべき人には必ず出会う。一瞬、早からず、遅からず」という言葉がある。人は無限の可能性を持っており、その無限の可能性に火をつけるのは人との出会いであり、夢であり感動であると確信を持って、私は今の教育の仕事に携わっている。皆さんは1年生ということで、今日の話を聞いて、4年間充実した生活を送ってもらいたい。
ウィリアム・アーサー・ワードさんの言葉に「平凡な教師はただしゃべるだけ。少しましな教師は理解させようと努める。優れた教師は自らやってみせる。本当に優れた教師は心に火をつける」というのがある。人間の心に火がつく時とは、大感動が届いた瞬間を言う。心から感動したとき、あなたの可能性は一気に広がる。

●感動力を高める3つのポイント
第一は、夢を本気で語り、目標を通過点にすることだ。ロケットを作ったから月に行けたのではない。月に行きたいと思ったからロケットを作ったのだ。成功の反対は失敗ではなく、何もしないことだ。失敗とはあきらめる瞬間だ。あきらめるのはいつでもできる。社会人になったとき、何かをしようとして「お金がないと何もできない」と言うが、そう言う人はお金があっても何もできない。やる人はお金がなくてもやり遂げる。お金は大事だが、夢を持って目標を通過点にすることはもっと大事だ。

第二は感動のシャワーを浴びて発信すること。まず自分がいつでもどこでも感動する心を育て、その感動を発信するために話す力を磨くことが大切である。自分が感動して話をすると、その感動が次々に連鎖していく。人間は感動したとき、自ら動く力が湧いてくる。音楽でもスポーツでも、たくさんの感動のシャワーを浴びてほしい。それが皆さんを輝かせる源になる。先週、東京ミッドタウンタワー40階に本社があるマネースクエアジャパン(株)のホールで、講演開始30周年記念講演を行いました。東証一部上場企業であるこの会社を作ったのは、私と同じ崇城大学の出身で、野球部同級生の山本久敏くんです。そんな大成功している彼が「もっと早く高光の話を聞いて話す力をつけていたら、もっと苦労せずにここまできていた。やはり話す力は大事だ」と言ってくれた。言葉は自分を主張する最高の道具。口先の技術を学ぶのでなく、とにかく感動のシャワーを浴びて感動力を高めなさいということだ。

第三は、今あなたは輝くステージに立っていると自覚すること。どういうステージか。今年2月、北京オリンピックで野球のキャプテンだった宮本選手と食事をした。やはり一流の選手だなと思ったのは、野村監督に「お前はスター選手を目指すより脇役に徹しなさい」と言われ、「いやだな」と思わずに「それなら一流の脇役になってやろうじゃないか」と考えたという話だった。それでバントの練習もし、守備の練習もしたから、あれだけの守備記録が作れた。超一流になる人は、その時々の言葉を吸収し、受け止めて自分のプラスにして表現しているなと感じた。

「瞬感命輝」とは―その瞬間瞬間、命を輝かせて生きていきましょうということ。最高の自分が過去にあったとしても、過去は終わったことであり、未来はまだきていない。今の瞬間に輝いて、今の瞬間を大切に生きていくことが大事だ。あなたが輝きたければ、今いる場所で始めなければならない。卒業してから輝くために今頑張るのではない。今を輝いて生きるから明日が今に巻き込まれ、すばらしい人生がやってくる。今より少しだけ感謝し、今より少しだけ笑顔で生きること、今より少しだけ目の前の人に温かく接して生きてください。すばらしい日本に生まれたこと、崇城大学で学べることに誇りを持って生きていってください。
最後に小説『路傍の石』で、先生が吾一少年に言った言葉を贈ります。
「たった一度しかない人生を。たった一人しかいない自分を。本当に生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか」
(文責・井芹)


高光りょうすけ氏.JPG
平成28年度前期 崇城大学教養講座 日程表
5.13 フルック (ケルト音楽グループ) ケルト音楽の現在
5.20 神田 陽子(講談師・崇城大学客員教授)講談「中山義崇物語」~崇城大学創始者に捧ぐ~
5.27 江守 正多 (国立環境研究所室長) 気候変動リスクと人類の選択
6.3 大久保 剛 (フンドーダイ㈱ 前副社長) 「生き方」を考える
6.10 重光 克昭(重光産業㈱ 社長) 熊本発世界ラーメン
6.17 古庄 忠信 (㈱イズミ車体製作所 会長) 「気づき」の経営
6.24 廣瀬 幸雄 (金沢大学 名誉教授) 美味しいコーヒーの飲み方
7.1 秋山 幸二 (ソフトバンクホークス 前監督) 私の野球人生
7.8 向大野 新治 (衆議院 事務総長) 通説的国会論では理解できない国会のあり方
7.15 トム・イェイツ(在福岡オーストラリア総領事) 日本とオーストラリアの教育のパートナーシップのあり方(仮題)
7.22 相田 美砂子 (広島大学 副学長) コンピュータで進める化学と男女共同参画
7.29 高光 りょうすけ (感動教育家) あなたを輝かせる源は感動力にある

(敬称略)