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応用生命科学専攻

医学と工学の接点を埋める、先端的研究と教育を目指す
Division of Applied Life Science

本学の大学院工学研究科応用生命科学専攻(博士課程、前期・後期)は21世紀に科学技術の分野で重要な役割を果たすと期待されている「ライフサイエンス」、「バイオサイエンス」、「ナノサイエンス」における最先端の研究と教育を目指し、社会に貢献できる研究者または技術者の養成を目的とします。

ポストゲノムは21世紀の生命科学において重要な課題であります。特にゲノムの全解析により、疾病や健康に関わる遺伝子から病気の原因についての解釈が進むと考えられます。遺伝子科学を基礎としたポストゲノムの課題として、「遺伝子の機能及びタンパク質の構造」また、コンビナトリー化学と融合したガン、エイズ、糖尿病その他の疾病に対する新しい創薬の開発が医工学の重要な課題となるものと予想されます。すなわち、ゲノムの解析ならびに利用、薬剤分布の免疫化学的研究ならびに医療への応用、細胞工学による医薬品開発、人工臓器や再生医療の基礎研究、新しい医療機器の開発などがその視野に入ってきます。とくに副作用のない制ガン剤の開発は他大学医学部と共同で臨床応用へ進んでおり、また制ガンメカニズムの全容解明が目前です。また、健康を維持増進するためには、環境汚染物質の除去技術の開発も重要であり、窒素廃水からの新規な脱窒反応(anammox)の機構の解明が期待されています。持続型社会に向けて焼酎粕を有効利用する新技術なども特色のある一面です。以上の背景から生命科学の応用、特に医工学における産学官連携により学術の社会に対しての寄与を行い、またそのための人材の育成を可能とすることができるものと考えます。

応用生命科学専攻は、工学研究科という環境を有利に生かしつつ医学・薬学・農学・理学、さらに社会科学を含め生命系学際領域と協力して新しい学問のパイオニアとしての使命を持ち、日本にとどまらず世界的レベルの成果をあげることを目的としています。とくに、ノーベル賞受賞者など最先端研究者と連携して、バイオ・医療の基礎研究を充実させます。現在、Thomas R.Cech博士(1989年ノーベル化学賞)を客員教授に迎えており、国際的に共同研究を進めています。また、産学官連携を積極的に進め、基礎研究とその成果の応用も目指します。ベンチャー企業を育成し、海外との共同研究を積極的に進めます。以上の目的を達成するために博士後期課程の一層の充実を目指して、研究教育環境の整備を進めています。

講座名・研究内容および教育組織

生命情報科学講座

生理活性アミンおよび薬剤の免疫化学的研究
ヘビ毒酵素群の構造・機能の解析とその分子進化の解明
生物の体と臓器の大きさの制御調節機序の解明
線虫モデルおよびヒト培養脂肪細胞を用いた糖尿病治療薬の開発
細胞性の血液凝固制御調節機構の解明と血栓症治療薬の開発

教員氏名

  • 教授/博士(医学)進正志
  • 教授/博士(理学)武谷浩之
  • 教授/博士(理学)千々岩崇仁
  • 教授/博士(薬学)齋田哲也
  • 准教授/博士(工学)宮原浩二

医用生体工学講座

人工細胞膜を用いた副作用のない制ガン剤の開発と臨床応用
リウマチ、アルツハイマー、エイズ治療に関する研究
肝幹細胞の三次元培養を利用した人工臓器開発・肝毒性評価に関する研究
人工細胞膜の再生医療への応用を目指した研究
生理活性物質の単離と医薬への応用

教員氏名

  • 教授/薬学博士松本陽子
  • 教授/農学博士松下琢
  • 教授/博士(工学)後藤浩一
  • 准教授/博士(工学)市原英明
  • 准教授/博士(工学)古水雄志

細胞工学講座

動物細胞:再生医療を目指す膝関節軟骨の組織再生技術の開発
植物細胞:植物による環境浄化、有用植物の分子育種、培養細胞による有用物質の効率的生産
微生物:光合成細菌や有機溶媒耐性微生物によるエネルギー生産、およびその他の産業利用
酵素:イオン液体中での酵素によるバイオプラ合成プロセスの開発

教員氏名

  • 教授/薬学博士宮坂均
  • 教授/博士(工学)山本進二郎
  • 助教/博士(工学)林修平

生命環境科学講座

生物学的・窒素除去(脱窒)反応、anammox、の反応機構の解明
anammox菌の保持する特殊なヘムタンパク質の立体構造解析
DNA、RNAの塩基配列決定による微生物共生系の解析(菌叢解析)
環境ホルモン、フタル酸エステルの微生物分解酵素系の解明

教員氏名

  • 准教授/博士(農学)西山孝
  • 准教授/博士(理学)平大輔