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研究科長あいさつ

臨床に強い薬学研究者を育成します

崇城大学大学院薬学研究科博士課程(薬学専攻)は、平成24年4月に新設され、今春も昨年同様、5名の定員を充足することができました。

本大学院では、4年一貫の博士課程として優れた研究能力を備えた臨床薬剤師の養成を主たる目的とし、臨床現場を十分に理解した薬学研究者を養成します。その教育内容は、臨床を通じ、あるいは臨床を指向した、より広範で高いレベルの薬学研究を目指し、専門薬剤師としてあるいは製薬産業界において活躍するための高度な専門家(臨床開発研究者)としての職業人養成に努めています。

現代の高度化・複雑化した医療の現場では、薬剤師には従来にも増してジェネラリストとしての資質向上に加え、スペシャリストとしての薬物治療に精通した能力が求められています。このためには、サイエンスに裏付けられた薬学的・医学的知識や技量を基盤として、医療の現場で、医師、看護師から全幅の信頼を受け、真に薬物療法のリーダーとして医薬品の適正使用を実践できる薬剤師、いわゆる指導的臨床薬剤師の育成が急務の課題です。

近年、先進国ではジェネリック医薬品の使用が増加しています。医療経済のグローバル化の進展に伴い、特徴あるジェネリック製剤の開発が望まれています。超高齢社会への対応や国際的に厳しい創薬・創剤の開発競争に打ち勝つためにも、スーパージェネリックの創出に貢献できるDDS研究者やその専門薬剤師の養成は急務であり、今後益々重要性を増すものと考えられます。

さらに、現代の高度情報化の環境下において、サプリメント(機能性食品)や補完代替医療による予防医学の重要性が増しています。この補完代替医療などの社会的要求に応えるには、従来の薬学教育では必ずしも十分とは言えず、これに対応する大学院レベルでの幅広くかつ精緻な質の高い教育・研究が望まれます。

本研究科では、上記の目標を効率的に達成するため、、「薬物治療設計学講座」、「未病医薬学講座」の3つの基幹講座と1つの連携講座(地域医薬育成講座)を設け、系統的、網羅的に医療薬学的知識・技能が習熟できるように、基礎と臨床のバランスのとれたカリキュラムが編成されています。このように、基礎から臨床現場までを理解している研究者の育成は、本大学院のプログラムにより可能となるものであり、既存の大学院(4+2+3年)の薬学研究者養成とは明らかに異なります。

幅広い知識、経験、視野を持つ熱意あふれる教員と最先端の機器等の整備された恵まれた研究環境のもと、臨床に強い真の医療薬学研究者を目指してみませんか

薬学研究科長 原武 衞